アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

繰り上げスタートまで0.01秒!

2025年01月05日 | Weblog
    箱根駅伝、ドラマの連続ですが、「いい意味で、ホントは失格じゃないのか?」という出来事がありました。今は、ダ~レモ、覚えちゃいないと思いますがね。
 それは、第88回大会のことでした。「古い」って?古くてもいいじゃないですか!書いている人間が古いんだもの。

 神奈川大9区の鈴木駿くんが、10区の鶴見中継所手前、20メートルで突然、転倒。その前に、フラフラしたり、蛇行したりなどはないように見えたのに、いきなりの転倒。
 テレビの前の私は、
「おーっ!ぎゃー!あれーっ、もう少しだー!」
 と、大声を出してしまいました。繰り上げスタートになるかどうかの瀬戸際だったのです。テレビの実況アナは…
「く、繰り上げスタートまで、あ、あと5秒ですーっ!ぎゃーっ!ぐえーっ!がぉー」
 と絶叫しておりました。鈴木くんはというと、立ち上がろうとはするのですが立てない。這うようにして…それでも進んでおりました。

1位が通過してから20分を過ぎた場合は、繰り上げスタート。
 10区(鶴見中継所)の白線には、9区のランナーが這って数メートルまでせまっている神奈川大。そのほか、東海大、日体大、上武大、学連選抜が並んでいました。
 係員はピストルを構え、繰り上げスタートの号砲の用意。繰り上げまで、あ、あと0秒・・・っ!

 神奈川大学はどうなったか?!
 鈴木くん、繰り上げスタート直前に、タスキ渡しに成功!
 渡した瞬間、電光掲示板は、「20分00秒00」に。
 劇的と言おうか、奇跡的と言おうか、繰り上げスタートを免れました。良かったです。

 鈴木くんは、「足に力が入らなくなり、何が何だか分からなかった」と。根性とか意識とかではなく、「本能」で走った(這った?)わけです。
 このような素晴らしい場面を見ることが出来た。これを幸福といわずになんと言おうか!
 
「いい意味で、ホントは失格じゃないのか?」
 このタスキ渡し時の出来事です。

 9区の鈴木くんからタスキをもらった、10区の高橋俊光くんなのですが、体を精一杯のばしてタスキを受け取ろうとしました。
 ラインから9区側の領域に、10区のランナーの手が着いてしまったり、足が出たら失格です。
 その時、鶴見中継所の係員が、思わず高橋くんの体を支えたように見えたぁ!
「手を着いたり足が出たりして失格にしてしまっては可哀想」 とっさに係員が高橋君を、10区側へ押しもどした?!
 こ、こ、これは、厳密に言うと失格か?その係員は、左手に10本ほどの(繰り上げスタートの学校用)タスキを抱えておりました。 
 私は、テレビを通してですが、「カラフルなタスキがおおきく翻ったところ」と、「係員の、何とかしなければという必死さ」を感じとりました。

 そのあとの関係者の毅然とした釈明が良かったです。
「走者ほう助ではないかとの指摘がありますが、駅伝は人が作るものなんです。私どもは、人として絶対公平に大会を進めております」
 実に気分がいい回答です。「駅伝は人が作るもの」そうだったのか!?ただ…よーく考えると、意味が解るようで、解らないけどね。
「駅伝の係員も人だから、ルールより人情だよ」と、いうことなら嬉しいですがね、

 このお正月も箱根駅伝から沢山の感動をいただきました。
 それにしましても、今朝もgooブログのリアクションボタンが復旧していないのですよっ。血圧の上が160です。gooスタッフの皆さーん!早く元に戻してよーっ!血圧じゃなくて、リアクションボタン!


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