アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

クオータ制、どこまで進んでいるかなあ

2024年11月17日 | Weblog
 某国立大学が、理学部数学科の後期入試で、「女性枠」を導入しようとしました。「定員9人のうち5人を女性に割り当てる」というもの。
 これって、近年台頭してきた「男女共同参画」。早い話が、「クオータ制」です。「クオータ」は「 quota 」で、「4分の1」の「クォーター(quarter)」ではありませんでぇ。
 9人中5人ですから、これはぁ凄いです。なお、quotaの意味は、「割り当て(分配)」。

「男女共同参画」は、いわゆる、「gender equality」。これがいいか悪いかという問題ではありません。すでに、法律になっているわけですから(男女共同参画社会基本法)。

「…男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ…」
「均等に」の部分から、その大学では数学科9人の定員を「男4,女5」としようとしたわけ。どうして数学科だけトイウ疑問も残りますが、「均等」にこだわると、「4:5」か「5:4」ですね。

 結局、その大学は、女性枠を取りやめました。取りやめた理由は…「法の下の平等」に抵触する恐れがあるから。
 つまり、法律違反。と、いうことは…もうやめちゃったけど女性枠を設けていた、石川県の○○工業大学などは、法律に違反していたわけだ!?
 
 日本は、女性研究者が少ないです。大学・民間を含めた女性研究者の比率は、13.0%で、世界的にも最低レベル。
 アメリカの約3分の1(アメリカは、34.3%)です。

「発想には性差があるから、男性ばかりでは、『硬直』してしまう。多様性、意外性がなければ新たな発想につながらない」 つまり、均等にならないまでも、女性研究者を増やすことが日本にとって必要なことである…。

 こ、こいつぁ驚いた!発想って、「性差」かねえ?私など浅学ですから、発想って「個人差」だと思いますがねえ。男も女も関係ないでしょ!?

 男性の発想だけではダメだから、特に、技術立国日本ですから、理科系女性研究者を何としても増やさなければならない…という…。
 だったら、某大学が行なおうとしたこと(「クオータ制」9人中5人…)を、日本中に広めるといいんじゃないかということになります。

 研究者の女性の比率を50%以上と、決めてしまう。女性研究者の家庭への支援を手厚くし、出世のレールも機械的に敷いてしまう。「50歳になれば教授になっている」というふうに。

 なぬ?「だから、それでは憲法違反。不平等でしょ」だって?いつも主張させていただいておりますが、「法の下では男女平等です。しかし、社会生活において、平等を感じますか?平等など実際は存在しない」のです。久々に出ました、極論!決めつけ!でも、おそらく、皆さんが感じていることだと思いますがね。

「9人中、5人は女性を合格させる」
 …この女性5人の入試成績が、9番以内に入っていないことだってある。つまり、成績が悪くてもクオータ制で合格してしまう。だから不平等だというのでしょ?
 しかし、どうしても女性を入れたい!
 だったら、不平等でもいいという考えに立たなければならないでしょう!(女性が成績が悪かろうということではありませんから、念のため。合格となった、4人の男性の成績が20番目以降だったということもある。それでも合格?不平等だわ!)

「研究職のクオータ制」今後、進められるでしょう…?
 なぜ「男女共同参画」と言わない(書かない)のかって?
 その言葉、言葉の裏で
「男女は不平等に決まっているだろうがぁ!」
 と語っていますよね?それなのに、いかにも「男女平等だよー、共同でやろうよーっ」という顔。表面だけ、取り繕わないでよーってワケ。


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