小学校から、例によって「児童のサポートを」という依頼があったときのことです。
たいてい断っていたのですが、「代わりの人が見つからないので、なんとか一日お願いできませんか」と。
すぐに手術をする予定もなかったので、渋々でしたが引き受けました。なぜ「渋々」かと申しますと、職務自体は大変楽しいのです。しかし、子どもが背負っているもの(家庭など)が重いものの場合があるです。フルタイムの担任であれば取り組み方も違うと思いますが、週に1~2度、教室に入る身分では、いかんともしがたいのです。よって、渋々。
出勤して、いろいろ報告をいただき、いつものように暗~い気持ちにさせられました。
なぬ?「貧乏くん」は、卒業したんじゃなかったのかって?
「ウチ、貧乏だから」が口癖の、貧乏くんは卒業しました。しかし、ネグレクト被害の後継者たち(本人たちには、全く罪がない)が次々と…。
1年生の女児「ココちゃん(仮名)」は、廊下を歩いていても、上靴が脱げました。ココちゃんの上靴は、
「白いズックで甲のところに幅広い平ゴム(白色)が縫い付けられている(その昔、バレーシューズと呼ばれていたもの)」。
現代も、その上靴が売られていることに驚きましたがね。価格も、1000円もしないとのこと。ココちゃんの足が大きくなることを想定したのか、つま先が2cmも空いている。ブカブカというか、ガフガフというかぁ…歩くだけで脱げる代物ですから。
で、担任がココちゃんの父親に、
「この上靴では、体育が出来ませんから、足に合う靴を用意して下さい」
と、直接頼んだ。父親は、金色に染めたパンチパーマの頭髪。派手な耳飾り(通称ピアス?私の知識では、ピアスは、「穴を開ける」の意味。耳かざりを含めてピアスというのには不満です。ジャラジャラと耳朶からぶらさげたものは、ピアスじゃないだろうと思うのですがね。まっ、どうでもいいけどね)。
翌日、ココちゃんは走って担任に近づき、
「これ、買ってもらったの!」
と、満面の笑みで、真新しい上靴を見せたという。
以上までは、「よかったね」という話。暗い気持ちになったのは、このあとなんです。
ココちゃんは、派手な耳飾りの父親と二人暮らしの父子家庭でした。そのうち、派手な耳飾りの父親が再婚。再婚相手の女性も一人の子(男の子)を連れてきた。これで、4人家族。そして、派手な耳飾りの父親と、再婚相手の女性とのあいだに、短期間で子どもができた。合計5人家族。生まれて6年ちょっとなのに、修羅場を体験して5人家族…。
新しい母親は、自分の連れ子と生まれた赤ちゃんはかわいがるが、ココちゃんは憎いらしい(これは、予想ではなく、保育施設から小学校への引き継ぎに、いくつかの実例と共にハッキリ書かれていました)。
担任は、「だっこの宿題」という絵本を読み聞かせ、
「今日、宿題を出します。だっこの宿題です。お家へ帰ったら、お家の人にだっこしてもらって下さい。それが宿題です」
翌日、ココちゃんは、宿題をしてきませんでした。
「お母さん、だっこしてくれなかった…」
たいてい断っていたのですが、「代わりの人が見つからないので、なんとか一日お願いできませんか」と。
すぐに手術をする予定もなかったので、渋々でしたが引き受けました。なぜ「渋々」かと申しますと、職務自体は大変楽しいのです。しかし、子どもが背負っているもの(家庭など)が重いものの場合があるです。フルタイムの担任であれば取り組み方も違うと思いますが、週に1~2度、教室に入る身分では、いかんともしがたいのです。よって、渋々。
出勤して、いろいろ報告をいただき、いつものように暗~い気持ちにさせられました。
なぬ?「貧乏くん」は、卒業したんじゃなかったのかって?
「ウチ、貧乏だから」が口癖の、貧乏くんは卒業しました。しかし、ネグレクト被害の後継者たち(本人たちには、全く罪がない)が次々と…。
1年生の女児「ココちゃん(仮名)」は、廊下を歩いていても、上靴が脱げました。ココちゃんの上靴は、
「白いズックで甲のところに幅広い平ゴム(白色)が縫い付けられている(その昔、バレーシューズと呼ばれていたもの)」。
現代も、その上靴が売られていることに驚きましたがね。価格も、1000円もしないとのこと。ココちゃんの足が大きくなることを想定したのか、つま先が2cmも空いている。ブカブカというか、ガフガフというかぁ…歩くだけで脱げる代物ですから。
で、担任がココちゃんの父親に、
「この上靴では、体育が出来ませんから、足に合う靴を用意して下さい」
と、直接頼んだ。父親は、金色に染めたパンチパーマの頭髪。派手な耳飾り(通称ピアス?私の知識では、ピアスは、「穴を開ける」の意味。耳かざりを含めてピアスというのには不満です。ジャラジャラと耳朶からぶらさげたものは、ピアスじゃないだろうと思うのですがね。まっ、どうでもいいけどね)。
翌日、ココちゃんは走って担任に近づき、
「これ、買ってもらったの!」
と、満面の笑みで、真新しい上靴を見せたという。
以上までは、「よかったね」という話。暗い気持ちになったのは、このあとなんです。
ココちゃんは、派手な耳飾りの父親と二人暮らしの父子家庭でした。そのうち、派手な耳飾りの父親が再婚。再婚相手の女性も一人の子(男の子)を連れてきた。これで、4人家族。そして、派手な耳飾りの父親と、再婚相手の女性とのあいだに、短期間で子どもができた。合計5人家族。生まれて6年ちょっとなのに、修羅場を体験して5人家族…。
新しい母親は、自分の連れ子と生まれた赤ちゃんはかわいがるが、ココちゃんは憎いらしい(これは、予想ではなく、保育施設から小学校への引き継ぎに、いくつかの実例と共にハッキリ書かれていました)。
担任は、「だっこの宿題」という絵本を読み聞かせ、
「今日、宿題を出します。だっこの宿題です。お家へ帰ったら、お家の人にだっこしてもらって下さい。それが宿題です」
翌日、ココちゃんは、宿題をしてきませんでした。
「お母さん、だっこしてくれなかった…」
泣きたくなります。
ましてや僕は子連れで再婚してまして同様な体験をしてしまい後悔したのです。
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