アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

 夜中の尿漏れパット品返し請求 

2024年12月09日 | Weblog
  尿道カテーテルの不具合で膀胱に空気が入り、排尿のたびに、「シュパッ、シュパッ」と、放屁のように空気がでた。この話は、すでに書きました。そのあとの話しなのですがね…。

 尿道カテーテルを留置したまま、ICUから一般病棟へ。一般病棟ではオムツを外し普通のパンツ(下着)に。尿意は続きました。
 一般病棟でも「オシッコがしたい」と何度か訴えたのですが、看護師の皆さんは、私の狂言であるかのような反応。
 私は、ルックスが良くないこともあり、粗末に扱われるのは自覚しています。
 だけどさあ、狂言で、「導尿の管と尿管の隙間から小便を漏らすオヤジがどこにいますかっ!」。

 ずうっと、オシッコを我慢しておりました。
 そして、とうとう、とんでもない事件がっ!
 22:00。尿道カテーテルから尿が漏れ、パンツからパジャマから…尿で濡れました。 
 これだけ漏らせば、看護師さんとて、「漏れてません」などと言えないだろう!自信満々(?!)で、ナースコール!

 困った看護師は、
「導尿の管を抜きます。尿瓶(しびん:早い話が、携帯小便器)に、(オシッコを)してください。尿漏れパッドをお貸ししますので、つけておいてください」

 そして、そのあとの言葉に、私は情けなくて再起不能なほど打ちのめされました。
 小便まみれになった老人。これは惨めです。そこへ、蜘蛛の糸にぶら下がっている老人の蜘蛛の糸を切るような言葉が!

 22:20。尿漏れの始末が済んだ看護師が、顔を近づけてきて小声で言いました…
「アンティークマンさんに、昨日も尿漏れパッド貸してますよね。これで、2枚です。歩けるようになったら、売店で尿漏れパッド買ってきて返してください」

 術後2晩目の、咳をしただけで脊髄が痛い尿漏れ老人に、夜中の22:20に、「尿漏れパットを品返ししろ」と!
 これって、夜の10時20分に言うセリフか!(このときは、脊髄に穴を開け、脊柱管に詰まっていたものを、掻き出す手術でした)

 私になにか非があるのか?膀胱へ管を半端に入れたのは、病院側でしょ!それとも何かい?夜中の22:20に催促しなければ、尿漏れパッドの代金を踏み倒されるとでも?

 寂しかったですよ。情けなかったです。
 患者の状況に配慮した言動を要求するのは難しいことなのかなあ?ほんの少しの思いやりの「こころ」だと思うのですがね。

 数日後、歩行訓練がてら病院内の売店へ行きました。尿漏れパット、2枚セットで165円でした…。
 病院にお願いしたいです…
「消灯時間を過ぎたら、尿漏れパットの請求をしないでいただきたい。それと、尿道カテーテルは、きちんと挿入していただきたい」