航空機を操縦する際、「航空従事者技能証明書(自動車の運転免許証にあたる)と航空身体検査証明書」は、航空法で携帯を義務づけられている。
このことについて、航空法を改正し、「携帯の義務」を削除すべきである。携帯を義務づけたことにより、全く関係ない人が迷惑を被ってしまうことがあったから(平成21年6月13日の本ブログ)。と、いう主張をしました。この主張には変わりないのですが、「免許証携帯の義務づけを検討しなければならない職業」が・・・。
函館市立中学校の男性教諭(45歳)が、中学校の教員免許状を持たないまま15年にわたって教壇に立っていた!北海道教育委員会は、停職3カ月の処分とした。
そういうことって、出来るのか?無免許と知らずに採用したのか?色々な疑問が噴出してきます。
経緯は…この教諭、小学校の教員免許状は持っていた。当初小学校に採用になり勤務していた。それは全く問題がない。ところが、中学校への異動を申し出た。提出した個人調書には、「中学校の教員免許状を所有している」と、虚偽の記載をした。そして、まんまと中学校へ異動し15年間勤務していた。
教員免許状を所有しているか否かのチェックを怠った北海道教育委員会にも責任があるんじゃないか…このような御批判もあるでしょうが、一度教員として採用されると、免許状の提示を求められる機会はありません。
このような輩がいるから、新たな条文を付け加えなければならなくなってしまうのです。今すぐ付加しなければならないのは、「校長、教頭および教員は、勤務時間中、教員免許状を携帯しなければならない」ですね。
この教諭は、「中学校教諭の単位は取得していたが、免許状の申請をしていなかっただけ」なのだそうです。それなら、穏便に済ませばよいだろう、コトを荒立たせるまでもない…このような御意見が良くない。教員こそ、法令遵守(コンプライアンス:Compliance)を教える担い手中の担い手です。それが、やらなければならないことをやらず、虚偽を記載する…仕事ぶりの想像がつきます。この15年間、授業、校務分掌の遂行にこの、「資質の欠如」が表れていたはずです。一番迷惑したのは、生徒達…。穏便には済ませることができない大きな問題なのです。
さて、教員免許状のオリジナルを、毎日どのような形で携帯するか?このあたりもシュミュレーションしておかなければ、「明日から携帯義務」となったとき、慌てることになります。
教員免許状は、B5版程度の大きさです。額縁に入れてヒモをつけ、クビから下げて授業をします。体育の先生など、徒手体操の試技を見せるとき大変です。宙返りや鉄棒の時、額縁の角が顔に当たり出血してしまうかも。
教員免許状、携帯しているか不携帯かのチェックは誰がするか?教員にあっては校長が、管理職については教育委員会がチェックします。一人の無免許教員のお陰で、罪のない教職員の仕事が増えてらい迷惑を被る。だから、学力を上げなければならないのですが…。
ニセ医師が、時々摘発されます。今でもいるんですから、これは医師免許状の携帯を義務づけ、チェックを厳しくしなければなりません。チェックは患者がするのが最も確かです。
診察前に、「先生!免許状を見せてください」。医師がクビからぶらさげている免許状を読み上げ、本人確認をしてから診察していただく…。時代が変わりました。アンタが勝手にシュミュレーションしているんだろうって?…まあね。
警察官は、警察手帳を携帯しているでしょうから、時々チェックしてあげなければなりません。パトロール中に呼び止めて、「警察手帳を見せてください!ニセ警官かも知れませんから、民間人による検閲です」…これを言うには度胸が必要ですね。「うるせえ!撃つぞコラ!公務執行妨害だべ」と、反撃されるかもしれません。
スナックのママにも、身分証明書を携帯していただかなければなりません。札幌市で、風営法違反容疑で逮捕されたスナックのママは、18歳の通信制高校の生徒でした。このママ、年上ホステスら7人を束ねる凄腕。従業員の他の女子高生を週末勤務にするなどの配慮をするやり手。…コメントは…控えさせていただきます。もう少しで、「18歳なのに、ママの座に登りつめ、女子高生ホステスへは、学業への配慮をする。立派!立派!」と、褒めるところでした。褒めてはいけません。
スナックへ入ったら、ママはじめ、ホステスの身分証明書を確認してから席に着きましょう。ヤレヤレ…