ホーム鳥栖戦は3-1の快勝でありました。エース堅碁が3得点すべてに絡む大活躍し、アウェイ鳥栖戦と併せれば4得点2アシスト。鳥栖のサポーターのしてみれば、「あの野郎!」ってイメージなんでしょうね。ボクらが川崎の大久保や広島の寿人に抱くイメージでしょうか。しかし、今回のホーム鳥栖戦。一つメンタルコントロールを間違えれば、大変なことになっていたゲームだと思いました。まぁそれも含めて、ゲームを順不同でふりかえります。
ある程度予想はできた展開ですが、アルビ・鳥栖の両チーム共に前線からアグレッシブにプレスをかけて、ボールや相手に厳しく寄せる展開となりました。その結果、接触プレーが多発し、イエローカードが9枚も乱れ飛ぶ荒れたゲームとなりました。まぁボクらアルビサポから見れば「鳥栖のサッカー、荒っぽすぎでしょ!」ってことになるわけですが、鳥栖サポの言い分も当然あるでしょうね。亜土夢が、三門が、東口が、尚紀が、前半だけで4人ものアルビ選手がカードをもらいました。温厚な亜土夢が珍しく興奮し、堅碁もカリカリしている様子が、ボクらから見ていてはっきりわかります。「2枚目のイエローを貰って数的不利にならなきゃいいけどなぁ…」「落ち着け!落ち着け!」「審判、ちょっとカード出し過ぎじゃね?」ボクらも声援を送りながら、冷や冷やでありました。
そんな荒れたゲームを落ち着かせたのが、三門と交代して後半の頭からピッチに入ったミスターアルビレックス・本間勲でした。三門が前半終了間際に相手の蹴ったボールを至近距離で顔に受けて負傷したのも交代の理由でしょうが、三門はイエローも貰っていたし、勲の存在がチーム全体に落ち着きを持たせるだろうという、ヤンツーの判断なんでしょうね(ヤンツーも前半は興奮して上着を脱ぎ捨てていましたけどね)。勲はその要求通りに、中盤でボールを落ち着かせ、相手のプレスをいなしながらボールを散らし、アルビのサッカーは落ち着きを取り戻しました。さすがベテランの味です。シュートも撃ちましたよね。勲は「今日の影のMVP」だとボクは思っております。
前半の得失点シーンを振り返りましょう。まず1点目は、前半30分。堅碁がゴール前でヘディングでボールを落としたところを成岡がシュート。長身GKの林が弾いたボールを、成岡が自ら詰めて蹴り込みました。堅碁のアシストで、成岡は久しぶりの4得点目です。ところが前半39分に追いつかれます。「あれ?オフサイドじゃないの??」っていうボールでしたが、鳥栖の池田が東口と交錯しながら撃ったシュートがゴールネットを揺らします。その時の接触プレーで東口と一触即発の雰囲気。東口はイエローを貰っちゃいます。
そんな感じで1-1で前半は終了したのですが、ハーフタイムにヤンツーが魔法をかけ、後半の頭から勲が投入され、そして鳥栖の選手が疲れてきたせいもあり、後半は前半とは全く違うゲーム展開になりました。いやぁ~ホント、後半が始まってしばらくするまでハラハラ&ドキドキでしたよ。「頼むから冷静になってくれ」「落ち着いてくれ」って祈るような気持ちでした。選手たちもメンタルコントロールをここできちんとして後半のピッチに立ったんでしょうね。さすがプロです。
アルビの2得点目は圧巻でしたね。後半24分でした。堅碁が相手DFを相手陣内まで深く追い込み、競り合って奪ったボールをゴール前に。そこに走り込んできた岡本がゴールネットを揺らしました。このシーン、堅碁は冷静に落ち着いたプレーをしましたね。粘って競り勝った場面も見事でしたが、「自らシュートを撃つ」という選択肢もあったにもかかわらず、「より高い確率で得点をあげるには岡本を使う」という選択をあの場面でしたことがお見事でした。ナイスアシストです。そして、堅碁がボールを奪う可能性を信じて、ゴール前に走り込んできた岡本もすばらしい。2人の信頼とコンビネーションが生んだゴ-ルだったと思います。
岡本というと今までのボクのイメージでは、「ポジショニングが抜群で、ゴール前のいいところに顔を出し、上手にシュートを撃つ」って感じでした。もうちょっと穿った言い方をすれば、「あまりハードワークをせず、ユニフォームを汚さないでおいしいところを持っていく」ってイメージだったのですが、今日のゲームでそれは完全に払拭されました。守備もしっかりするし、時には自陣ゴール前まで戻って走り回るし、このところの先発定着で「一皮むけたかな?」っていう感じです。いや、一皮むけたからこそ先発に定着したのかもしれませんね。
ちょっと可哀想だったのは武蔵でした。選手交代で(堅碁とかな?)ピッチに入る準備をしていたのですが、この2得点目で交代がなくなっちゃいました。武蔵のプレーも見たかったのですが残念。でも、チームのためであります。次回に期待を!
鳥栖を突き放したアルビの3得点目は、後半35分でした。ボールを保持した岡本に、堅碁が相手ゴール前に走り込みながら左サイドへのパスを指示。左サイドで金珍洙がパスを受けるのと絶妙なタイミングで、堅碁の加速装置のスイッチがオンに。いつの間にか相手DFの前に抜け出した堅碁は、金珍洙からのボールをゴールマウスに蹴り込みました。2アシストに次いで自らもゴールを決め、17得点。なんと、ついに得点ランキング2位に浮上です。あっぱれ!川又堅碁!
いやぁ~、すばらしい!これでホーム6連勝ですよ!とても幸せな気分で帰宅し、祝杯をあげた八百政夫妻でありました。
そうそう、
全農サンクスデーでいただいた「おにぎり」も、大変おいしくいただきました。タラコおにぎりは、やっぱり「生」でなくちゃいけません。