パッキーの多言語日記(ヒッポファミリークラブ板橋)

多言語活動、ヒッポファミリークラブで体験する面白い話や、小ネタをきままにつづっています。

お絵書きからの考察

2014年06月22日 | ヒッポファミリークラブ

ボンジュー  梅雨だから、雨。 ですね。

 

さて、写真は5歳になる、大山のヒッポのメンバーのKプンが書いた機関車の絵です。

 

うまいねーー って 一言でかたずけられないほど・・・・

3年ぐらいのプロセスがあり、今に至ります。

お母さんに、機関車描いてって、

ねだること300回ぐらい

そのたびに機関車を描いた母のK!

そして それを見ながら、真似しながら、

少しづつ描けるようになったとのこと。

 

そのプロセスも、お見事で

初めは 〇に ネクタイ?って感じで、

正面だけでしたが、3年かけ、徐々に進化し、切れ込んで、

ここまで到達しました。

 

絵が上手な子は世の中にたくさんいると思いますが、

この話の凄いところは、変化のプロセスを長い時間に渡り

見つめ続けてきた点だと思います。

 

ヒッポでいつもお母さん同士が子育て中に起きたことを

話すフィールドがありますが、

公園仲間のお母さん同士で

これができた、これができるようになった、と現状を話すのではなく、

どうしてこうなったんだろうね、どんな風に進化しているんだろうねって、

「お母さん研究者」の目で見るから、いろんな年代の人も興味深く

聞くことができます。

 

この絵の話をしていた時に、一緒にいた芸術高校に通っている

高校生が、あるところでびっくりしていました。

学校で、立体感を表すのに、縦の線を何本も入れて、表す技法を教わっているが

まさにKプンの絵にはそれが、表現されている。

勉強してこんなに苦労しているのに、

教わらなくても、自然と描けているってどういうことだろう。

 

ことばも同じで、母語である日本語は教わらなくても自然と話せているのに

どうして、外国語を勉強すると、苦労して身につかないのか。

ことばも同じ母語の方法でやれば、自然と話せるようになるのでは。

 

お絵かきも、ことばも自然のプロセスは同じなんだなって、

一人のお母さんの地道な考察から見つけた真理の話。

面白かったです。