サラマシアン
前回、手で食べる食事の事を書きましたが、今回は持ち寄り歓迎会での食事体験の事を書きます。
この歓迎会は地域の女性団体が、私たちを歓迎するために、6か月前から準備したとのことで
盛大に開催してくれました。
今回は私たちがゆかた、歓迎してくれた団体の方々は皆民族衣装の正装でした。
キラキラ輝くアクセサリ―を身にまとい色もきらびやかで賑やかな会となりました。
歓迎のあいさつがあり、いよいよ歓迎の食事となるわけですが、6人組に車座になり、直径30cmぐらいある
大きなお皿に白いご飯が山盛りよそられており、その上に、各自が作ってきた、一品料理を乗せて代表者が
それらをぐるぐると大胆にかき混ぜて、食事会がスタート
普段は小分けにするご飯を大皿で皆で食べるという意味の裏には、
家族のように一緒のお皿から食べて
仲良くなるという意味があるらしいのです。
ですが、一つやってはいけないルールがあり、、、
共通の大皿で食べるので、自分の口に運ぶ時は、指を直接自分の口につけて食べると
汚い?ので、指から口に放り込んで下さいとのこと。
すでにいろんな人の手で混ぜる段階でどうなの?とも思いますが
とりあえず言われるがままにトライしてみました。
だが、しかし、まず食べる前に、浴衣での正座がすでに難関、
足を崩すと、浴衣がはだけてしまい、何度も直しながら
指でコメをつかむものの相変わらず、ぽろぽろこぼれ、皿からはみ出し
絨毯やらゆかたの膝の上にこぼれ、口に投げ入れるも
三分の一は床にこぼれ
三分の一は手に残り、残りがやっと口にはいるもののその半分は
口のまわりに飛びはね、口に入るのは計算すると3分の一の半分ですか
コメ何粒?の世界
ふと他の人を見るとみんな同じようでしたが、
きれいな民族衣装にご飯がこぼれ、浴衣にソースのシミが付き
絨毯にコメが撒かれてもなんか、楽しい雰囲気。
顔にを汚して食べることがおいしいを意味するらしく、思いっきり飛び跳ねてました。
そして最後にまた、おかずがトッピングされて、素手でぐるぐる混ぜられ
6人の手から相当のダシが出るのか、最後は本当にご飯がおいしくなり
混沌とした中にも、一体感のある、何とも言えないこの食べ方。
かしこまって食べるホークやナイフなどないので、
なんだか、食欲むき出しの人間の本来の姿になれたような食事会でした。