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風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

忠犬ラルゴ

2006-01-12 00:02:13 | 虫、植物、動物、自然
ラルゴは近くのスーパーに買い物に行くといつもご主人を待っている犬である。セッター種で、アイボリーの毛に薄茶のドットがあるやせた犬だ。

ラルゴという名前は猫の「でるでる」と同じようになんていう名前だかわからないので私が勝手につけた名前だ。(飼い主さん、ごめんね。)
見たところ老犬。「ブラックジャック」でぴのこが飼っているあのラルゴに風貌が似ている。また、落ち着いてのんびりしたところが音楽用語のラルゴとぴったりだったので名づけた。

賢そうな顔つきでこんな寒い日でもじっとご主人を待つその忠犬ぶりに通りかかる人々が微笑みながら「おまえはえらいね~。」などと声をかけていくのである。

私の場合、声をかけるだけでは物足りないのでラルゴの前にしゃがみこんで「いいこだね~」と頭から体にかけて撫で回す。ラルゴは嫌がってはいないのだが、決して服従のポーズは見せない。撫でられているときも「私の主人はあなたではない」といっているようにすっくと胸を張っている。その姿は誇り高い老紳士のよう。それでも挨拶代わりなのか私の顔に鼻先をつけてきたりする。

そして先日もだんなと一緒に買い物に行ったら、寒い中ラルゴがご主人を待っていた。だんなもラルゴが気になっていたらしく「どんな人がご主人なんだろうね」などと話題になっていた。そして私にどんな人がご主人だか知りたいからラルゴをずっと見張っていなさいという。(できないって・・・。)

買い物を終えて、外に出たのは30分以上たってから。もうラルゴは帰っただろうと思ったら、まだご主人を待っていた!その日は格別に寒く、そのせいか時折ラルゴは足踏みをしていた。そのラルゴの視線の先はスーパーのドアだ。ほえることもなく、ただじっと今か今かとご主人を待っているその姿はまさしくりっぱな忠犬だった。

えらいぞ、ラルゴ!