風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

花盗人

2007-06-09 00:29:29 | Weblog
は罪にならないとかどっかできいたけど。。。やっぱり泥棒は泥棒でしょう。


先日、母のところに行った。
母からたびたび聞く話、それは花泥棒。

母は花が好きなので小さな家にたくさんの花を植えたり飾ったりしている。
亡き父が残していった花も大切に育てている。
その花や植木をどうも近所にいる人が盗んでいくそうなのだ。
プランターをひっくり返して中に植えてあった草花が根こそぎなくなっていたり、父の好きだった百合の花がもうすぐ咲きそうだと楽しみにしていたところ咲く寸前の花を鋭利な刃物で茎から切って持っていかれてしまった。

そのつど「何か立て看板に(花を盗んでいかないで)とか書けば?」と母に言うのだが、以下にも近所の人を疑っているみたいなのでちょっと嫌だという。それに字が汚いから恥ずかしいと・・・・。

「なに言ってるの?お母さん、私が書いてあげようか?」というと、「いいよ、いいよ」と断る。

私はこういうときとてもストレートだ。
長男が小学生だった頃、自転車の座るところにいつも唾を吐くという嫌がらせがあった。いじめられていた事もあったので紙にこう書いて自転車に張っておいた。

「ここに唾をいつも吐く奴へ。文句があるならOOO号室に来い!」

・・・・こういう私の性格を知っているからなのか、母はかたくなに断った。

そして先日もちょっと変わった色でもうすぐ咲きそうな紫陽花を切られ、買ったばかりのかわいい花で、自転車の陰においておいたのに鉢ごと盗まれたという。
多分しっかりした庭木なども刃物で切っていく事から男の人じゃないかという。そしていつも母の花ばなに目をつけているのだろう。

「まったく憎らしいね。捕まえてやりたいよ。」と母。
「だから、警告みたいなのをかいたほうがいいよ!近所の人も気をつけてくれるかもよ。」
「う~ん。」

「じゃあ、犯罪防止のためのセンサーライトとかダミーカメラとかつけようか?」
「そんな大金取られたわけじゃないからそんな大げさなことしなくてもいいよ。」

「もう・・・・」

そんなやり取りがあった日。母から電話があった。

「お母さん、ちょっと書いてみたのよ。」
「へえ。」
「花を盗んでいかないでね。泥棒さん。これでいいわよねぇ。」

(あまい!あますぎる!お母さん!でもストレートに書きすぎて変に逆恨みされてもな・・・)

「う・・ん。いいんじゃない。取りあえず。」

花を盗んでいかないでね。泥棒さん・・・かぁ。
お母さんらしいな・・・。

でも物騒な世の中だし。。。母は1人暮らし。センサーライトくらいつけてあげるかな。