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風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

長男、受験を決意する

2007-06-13 18:51:40 | 発達障害・アスペルガー症候群
「もっと勉強したい」

進学を希望していたのはわかっていたが・・・・・。
専門学校かなと思っていた。

が、彼は大学受験を決意してしまった。

事の始まりは私が高校時代の友人に電話をしたこと。
彼は自然の好きな人で自然系の大学を卒業し、その関係のお仕事に携わっている。私としては他にどんな学校があるのかどんな職業があるのか教えてほしいために連絡を取ったのだった。もちろん長男の抱える障碍のことも話した。

しばらくメールのやり取りをしたら、彼の仕事でお世話になっているという某大学の准教授を紹介された。

そして幸運な事にその方に会うことができた。友人も同席してくださり20年ぶりに会うことができた。

長男は物怖じをしない。だから失礼な事を言わないだろうかとひやひやだったのだが、自然について大好きな森について語りあったり、長男の多大な質問も答えてくださり、最後の方ではなぜか鉄道の話になってしまい鉄オタの長男は喋り捲るし、横で見ている私はひやひやものだった。お2人ともお忙しい方だったのに本当に感謝にたえない。

でもこの2人との出会いを通して彼は将来の夢が決まったようだ。

「僕は森を守る人になりたい」

そしてこの大学にすっかり魅せられてしまったのだ。
「第一志望はこの大学にする。」

「え~!!!」ダンナも私もびっくり!
想定外である。しかも私達には縁のない理系大学!
ま、まじですか?
でも長男にはしっかりと受験スイッチがONになってしまったのだ。

一般入試で受験するには彼の得意な地理があるが、英語に関しては帰国子女とはいえ、耳から入っているので会話がなりたっても文法なんてめちゃくちゃ。目的語とか補語の意味がわからない勉強していても「あ~、わかんない」と頭をかきむしりパニック寸前。

そして国語、苦手、著者の心をよみとることが困難。書字障碍があるので書くことついてはほんとに苦手。国語の変わりに数学が選択できるが、もっとだめ。関数とかグラフはもうXXXXX。

この頃プレッシャーでいらいらしている。
高3、いろいろな事が同時進行しなくてはいけない時。瞬時に考えて行動に移す事が困難な彼の頭の中はいろんなジレンマでいっぱいなんだろう。


「何でこんな障碍があるんだ。この馬鹿頭!」

と怒鳴り散らしながら机に向う長男。そして頭を何回もポカポカたたく。
そう、勉強しても何度書いて覚えようとしても櫛の歯がかけるように覚えたはずのものが抜け落ちていく。

でも乗り越えなきゃならないんだよね・・・。

はっきりいって、大学受験は彼にはとても高いハードルだ。
でもあの時受ければよかったなんて後悔だけはさせたくない。
親の私は応援するだけ。

人生はチャレンジ!
がんばれよ、長男!