おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

フォルマシオンミュジカルってなに?⑨

2018年09月11日 | フォルマシオン・ミュジカル
「オー イヤ― イタ クク ワイエ~、
オー イヤ― イタ クク ワイエ~」

当ブログにお越し下さりありがとうございます。

さて、冒頭の「オ― イヤ―」
おお、これは!と思われた方はいらっしゃいますか?

流石!!

これは西アフリカにあるギニアの「KUKU」という民謡です。
遥か彼方の地、アフリカの民謡です。

F.M.のテキストに聴音の課題として載っておりまして、それで私は知りました。
初めて聴いた時は衝撃でした。

パーカッションの演奏から始まるのですが、それが長々と続きいつ歌が始まるのかと思っていると40秒くらいして地元のおばさんと思われる女性の声で「オー イヤ―」と始まります。

たいへん味わい深い演奏です。
ピアノにはない音程がチラホラ聞こえます・・
聴音というのはわかりやすく演奏されたものを聴き取るものだと思っていたので、初めて聴いた時は唖然としました。

しかしこれがF.M.なのだと、この時知りました。

地元のおばさんと思われる女性の歌を3~4人の若いと思われる娘さんたちが復唱するスタイルで曲は繰り返されます。
伴奏はパーカッションのみです。

途中でパーカッションによる長い間奏が入り、再び歌が繰り返されます。

このパーカッションが偉くカッコいいのです!
6~7個の楽器の音が聞こえますので、歌と合わせると総勢10名で演奏していると思われます。

歌詞の内容は「心配事は踊って忘れてしまおう!」というものです。

このリズム感、ホレボレします。
聴音のことなど忘れてリズムにノリノリの生徒さんもいました。
まさに「心配事(聴音)は忘れてしまおう!」です・・

レッスンで生徒さんと音楽を聴く機会がF.M.を始める前までは、ほぼありませんでした。
しかし今は、生徒さんと一緒に音楽を聴いて「この曲、いい曲だね」とか「この歌声、癒されるね~」といったひと時を過ごすことができます。
これもF.M.の良さだと思います。
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フォルマシオンミュジカルってなに?⑧

2018年09月11日 | フォルマシオン・ミュジカル
さて、どんな楽器でも「聴音」は大事です。
特にピアノは一度にたくさんの音を一人で出しますので、メロディしか聴き取れていないよりは伴奏も聴き取れていた方がより良いわけです。
ついでに対旋律とか内声とか言われているものも聴き取れた方がさらに良いわけです。

ピアノを弾く人ってスゴイと思われるかもしれません。
しかし、ピアノを弾く人の多くはピアノ以外の楽器の音の聴き取りが苦手です。
弦楽器や管楽器の経験がない人は特にそうです。(それは私の事ですが・・)

F.M.ではどんな楽器を習っている方でも、様々な楽器編成、様式の作品を聴音の課題にします。

私が使っているテキストの「音の聴き取り」の1曲目は、
R.コルサコフの「ロシアの復活祭 序曲」です。
オーケストラ作品です。

最初の主題をフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットがユニゾンで奏でます。そのあと同じ主題を1オクターヴ高く第1ヴァイオリンとその1オクターヴ下でヴィオラが奏でます。第2ヴァイオリンは和声を作り出す音を担当しています。木管楽器と弦楽器で演奏される最初の主題を聴き取るのが課題です。

聴音といえばピアノで行うものと思って育った私には初めから「へ?」でした。

なかなかわからない時もあって「まずい・・」と思うこともありますが、人間の耳はちゃんと慣れていきます。若くなくても・・(これも私の事です;)

この課題は小学生の生徒さんもしています。
「ロシアの復活祭」と聞いて、みんなロシアが復活する意味だと思うので、卵に絵を描く「イースター」のことだと話すと「あっ、そっちね」とちょっと拍子抜けした顔をします。



なんだか、ドラマティックな話じゃなくてスミマセンという気持ちになります・・

ところで、なんと!大学の音楽学部の入試の聴音がF.M.になった学校がいくつかあるそうです。聴音の課題をピアノを使わずに行うそうです。

音楽本来の姿で課題を行わなければ意味がないということです。

私がこちらのブログでご紹介している話が「古いっ」と言われる日がいよいよ近付いてまいりました。

既にそうなっているかもしれません・・
が、もう少しだけお付き合いください。

では、また。(=^・^=)
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