このような所に引用させて頂き失礼だろうなと思いつつ、72年も前の日本に、今イリーナ先生の教本を使い子どもたちに教えていることが安川加寿子さんの教本にあったとは・・
安川さんのお弟子さんの青柳いづみこさんの新たに公開された動画。
レガートはどのようにするのか。
2音のレガートの練習のお話もあります。
教える方に使い方が理解されていなかったのだと思いますが、なんとも勿体ないことです。
何が良い音かが日本人はわからなかったので、安川さんの教本は日本人には早すぎたのかもしれません。
フランス人のベロフ、ルヴィエ、ロジェという現在70代のピアニストが10代の頃に、フランスではサンカンによって指の奏法から腕や体の重みを使う奏法に変わっていきました。「遊藝黒白 」第2巻#3 - おとのくに♪♪
サンカンはロシアの奏法に詳しかった人です。
3の指のノンレガートから習い始めるロシアのメソッドが、今回の動画を拝見しても元はショパンかな?と思わせます。
ロシアは歴史的にフランスに憧れがあった国です。
こじつけで何とでも言えそうですが、日本人が大好きなショパン。彼のメソッドからきているカモしれないロシアンメソッドが日本になかなか浸透しないとは、ちょっと苦笑い。
リストに関しては誤解されている節があるので、指を鍛えて弾けばリストになるとは言えないように思います。
確かに奏法が正しくなくともそれなりに弾けてしまうのがリストですが、その音はやかましくなります。
プレトニョフやその師のように、勝手に音が増幅しホール中を満たす音はやはり正しい奏法あってこそです。
憧れのショパンを弾きたい人は、腕を使った奏法を身に付けられるメソッドで習った方が上手く行くかもしれません。奏法が正しくなければショパンを弾くことは困難ですので。