今はどうか知りませんが、イラストや日本人が好きなキャラクターものが入ったものを大人が持ち歩くことは、海外ではちょっと変な目で見られます。
あなた、いくつ?
という感じで。
そのようなものは子ども用として捉えられていると感じます。
先週のレッスンで、ご両親がヨーロッパ出身の年中の生徒さんが大体いつも遅れてくるのですが、その日は前の生徒さんがまだレッスンをしている時に到着しておりました。
ガラス張りのドアの前で張り付いておりました。
その生徒さんのレッスンが終わり、年中の生徒さんにどうぞと声を掛けると、どういうわけか部屋に入ろうとしません。
なにがあったのか・・
一緒に来ていたパパさんに、「ミッキーの服がいやだ」と言っています。
その日はミッキーが正面に大きく入ったトレーナーを着ていました。
頑として服が嫌だから入らないとミッキーを隠しています。
それでパパさんが服を脱がせて裏返しにして着させました。
タグや縫い目が思いっきり見えていますが、ミッキーはいなくなりました。
何十年か前にトレーナーを裏返して着ることが流行っていたことがあるので、有りだなとは思いました。
前の生徒さんは小5のお兄さんでした。
キャラクターものは着ていなかったので、なにか感じたのでしょう。
海外のかたは、曲を選ぶ時もこのような傾向があります。
こちらの生徒さんの発表会の曲を決める時に、弾けるものを何とか選ぶしかなかったので「ひげじいさん」を1曲入れようとしましたら、「これをコンサートで弾くのは・・」と渋い顔をされました。
この曲の楽譜にはひげじいさんがイラストで描かれていました。
この時に一緒に紹介した「こいぬたちのワルツ」はOKでした。こちらは丁寧に描かれた絵がありました。
曲としてはどちらも子供向けなのですが、差は絵だったのかなと思ったりして・・
昔、他の外国の生徒さんの保護者のかたから「アニメやゲームの曲は弾かせたくない」と言われました。
日本人はディズニーやジブリにまっしぐらなので、この前のレッスンの光景で久し振りに国民性の違いを思い出しました。
私が今のメソッドに変えたのは、ロシアやイリーナ先生の生徒さんが子どもでも大人っぽい音で弾いていたからというのがあります。
歌うような音楽表現も全く子どもっぽくありませんでした。
日本のカワイイが、その内カワイソウにならなければ良いのですが・・