おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

安川加寿子さんの教本によるスタッカート

2024年02月23日 | 重力奏法

ピアニストの青柳いづみこさんが紹介する安川加寿子さんの教本「ピアノのテクニック」

前回までの2回は、ショパンが長い指が黒鍵に来る調の方が弾きやすいと考えていた話とレガートで腕の重さを次の音次の音と移していくお話でした。


今回はスタッカートのお話。

この動画を拝見していて、スタッカートの弾き方がこれだと思われるとマズイと思いました。
日本人が初めからスタッカートを指だけで切り、粒も音質もない音で弾くものよりは段階を踏んでいるとは思いますが。

青柳さんも仰っていますが、これは前腕の筋力を鍛える&上腕の筋力を鍛えるためのメニューであるということ。

手首に関しては、やり過ぎると痛めるなと思いました。


少しヒントになったことは、生徒さんたちの腕の支えが弱い原因は、前腕と上腕の筋力が弱いからだとはっきりわかったこと。

腕の支えが出来ていないと音はヨロヨロ、デコボコして不安定になります。
力みなく押さえつけず鍵盤を下ろすことも上手くできません。

多くのピアノの先生は自分でも無自覚に支えが出来てしまっているので、どこの筋力を使っているかわからないと思います。


筋力をつけるためにこのエクササイズをしても良いかもしれませんが、ピアノから聞こえてくる音はいただけません。

前腕に筋力を付けるだけでしたら、ピアノを弾かなくとも手の体操でできます。また、手の柔軟体操をしてからの方が安全かとも思います。

こちらのお話は、「特別なスタッカート」の話だということで聞く必要があることをお忘れなく。




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