グループレッスンから移動してきた小学1年生の生徒さんに、音の読み書きを兼ねて曲を作ってもらいました。
少し前にご紹介した生徒さんとは別の子ですが、もう一人の生徒さんと同様に真ん中のドより1オクターブ高い音域辺りでト音記号の方に書いて来て、左は左で別の曲を作った様子です。
両手で弾くと曲にはならないという具合です。
2人の書き方を見て、そうか、メロディーを左右で受け渡して弾くという感覚はないのだと気付きました。
どちらかの手でメロディーは続けて演奏されるものという認識なのだと思います。
不思議の下巻を使っていますが、こちらの小学1年生の生徒さんはグループで音の読み方を習わず曲を覚えて弾いてきたので、ピアノ個人を始めてちょうど2ヶ月経ちましたが、まだてんやわんやです。
なにかひとつに時間を取られると曲を渡したくとも渡せず、ピアノを弾くことに時間がしっかりと取れない状況です。
そりゃそうです。
手の使い方を覚えながら、音の読みも覚えて、きちんと習わなかったリズムや拍子、音楽用語を同時進行で覚えているので30分では全く足りません。
本当は音の出し方を優先したいのですが、そうすると楽譜を読まなくとも良いと思われてしまいそうで、結局それをしながらになり··
そうすると本人や親御さんは簡単な曲ばかり弾かせるけど、なぜ ? になり··
読めるようにすることを優先すると、理解力が割と良いお子さんなので、良くない弾き方でも弾けばいいで練習してきそうで、なら弾き方をきちんと教えて宿題にしたく··
本当にグループレッスンの経験は厄介です。
グループの中では物覚えが良く、他の生徒さんのペースに合わせると手持ちぶさただったのでピアノ個人に移動して来たのですが、ピアノ個人にしては知らないことが多すぎるのが問題なのです。
せめて音の読みが確実に理解できるところに達してくれると、音の出し方に時間を割けるので、聞き覚えで弾いてほしい曲をどんどん渡せるのですが··
愚痴を書きました
このような生徒さんの対応はメソッドを変えてから非常に難しく感じます。以前は音が読めないだけだと大して気にしていませんでした。
他の先生方はどうされているのでしょう?
長くなりましたが、この生徒さんが作った右手のメロディーを真ん中のドの上下の音域で両手でメロディーを受け渡して弾くように書き換えてもらいました。
最初の小節だけレッスンで一緒にやり、残りはこんな感じでお家でやってみてが宿題だったのですが、結局書けておらず、レッスンで一緒に全部やることになったので、この日はこれで時間が取られたのでした。
でも、いい曲です。
私のアレンジはパターン化していますが、この曲を駄目にしないようにと思って作りました。