中学受験で習い事を一切やめ、勉強一筋にするというご家庭は少なくないと思います。
私の所も全員ではありませんが、何人かはこの理由でピアノを辞められた生徒さんがいます。
それぞれのご家庭で考えて決められたことなので、私もそれに反対したことは一度もありません。
生徒さんの進度によっては、両立は明らかに難しいと思うこともあります。
しかし、本当に両立は困難だろうかと思う生徒さんもいました。周りの人たちに流されてそうしなければ合格できないと思ってはいまいかと。
最近読んだ本に、勉強と習い事の両立について書かれていました。
それによると、受験で習い事を辞めることはしない方が良いと。しかも両立は可能であると。勉強一筋にしてしまうと、燃え尽きさせる原因になるそうです。
頑張って志望校に合格しても、自分より上の子はいるわけで競争は続きます。勉強だけをしてきた子がその状況に入るとモチベーションが持たないと。学校の先生もそれで困っているそうです。
受験勉強中も習い事を続けてきた子はいるわけで、その子たちは困難な状況でも「やり抜く」という宝を手に入れ、辞めてしまった子との間にはメンタルの強さと習い事の上達に差が出ます。
この「やり抜く」力は、大学受験、就職、キャリア形成において目標を持ってチャレンジを継続できることに繋がるとあります。
困難な状況でも続けることが出来た自分には、自分を信じる力が育って行くと思います。
チャレンジして上手く行かなくとも、また頑張ろうと思えます。すぐに立ち直れなくとも、ちゃんと立ち直れます。
自分で精一杯やった気持ちは、いつか自分を幸せな気持ちにしてくれると思います。
ピアノを続けてプロになってほしいなんて思ったことはありませんが、ピアノを続けることで「やり抜く力」が付き、いつか幸せな人生だと生徒さんが思う日が来てくれるなら、両立が可能だと思う子にはこの話をしてみようかと思います。
ピアノは自宅で出来るので便利です。例えば、
国語→算数→ピアノ5分→理科→社会→ピアノ5分のイメージで勉強すると、ずっと机に向かうより集中できるそうです。
でも、ピアノは弾き出したら止まらないかも・・
15分位すぐ経ってしまう気が・・
それが毎日じゃなければいいってことだな。