まだ書くのかと思われてしまいますが、エリザベートコンクールの全てのコンペティターたちの演奏が、1人ずつyoutubeにアップされています。
只今、ファースト・ラウンドの途中です。
少し前に阪田さん、務川さんの演奏が見られるようになりました。
阪田さんは、ベートーヴェンのピアノソナタNo.15「田園」から演奏が始まりました。
この曲はベートーヴェンのソナタの中でもかなり好きな作品だそうです。このラウンドでは全楽章は演奏しませんので、第1楽章だけです。
オーケストラの音をイメージする楽しみがある曲です。
収穫の秋から始まり、次のショパンエチュードは初めて聴いた時に驚いた演奏です。
Op.10-2
冷たい風が吹き込んでくる冬の始まり、といった印象で、こんな表現がこの曲にあるのだと驚きました。これを聴いて、「あら?阪田さん何者?」と実は思ったのです。
以前からお名前は存じていました。少しだけyoutubeで演奏を聴いたこともありました。
しかし、それ以上にはなっていませんでした。なので、このOp.10-2は私にとっては「え?」と衝撃を感じた演奏でした。
次はリストの「鬼火」
この曲の由来は知りませんが(邦題と原語のニュアンスの違いがよくわからないので)、火が揺らめいて小悪魔なのか悪戯好きな妖精なのか、踊っているのか悪さをして人間を困らせているのか。
秋、初冬、冬と、なんだか季節を感じる演奏。
最後はリゴレットパラフレーズ。
これは女たらしのマントヴァ公爵、ナンパされるマッダレーナ、公爵にフラれ2人の様子を物陰から目撃するジルダ、その父リゴレットの四重唱「美しい恋の乙女よ(Bella figlia dell'amore)のパラフレーズ。
ジルダとリゴレットにとっては悲劇、はたから見るとマントヴァ公爵よくやるよなわけで、その曲で閉めるところが心憎い。
改めて聴いてみて、ベートーヴェンが素晴らしい。
私自身は、もうベートーヴェンを弾く気力はない、と20年位前から思っていますが、昨日ソナチネアルバム1にあるハイドンのソナタを弾いている生徒さんのレッスンで、オーケストラだったらこの楽器、と頭の中にたくさん浮かんできて、今だったらベートーヴェン弾けるかも・・、とちょっと思い始めています。
これは明らかに、8年前から始めたフォルマシオン・ミュジカルのお陰です。
吹奏楽の経験もなく、オーケストラ作品をたくさん聴いているわけでもない人間なので、ピアノ曲から他の楽器をイメージする力に乏しかったのです。
シューマンの幻想曲の終楽章も最近弾いてみて、頭の中に他の楽器や歌の声が聞こえてきたので、これはまた弾こう、と思いました。
知っていたのに知らなかった阪田さんというピアニストから、多くのものを受け取りました。
感謝!
ありがとう!
と、ここで言っても届きませんが、ありがとう
ちなみに、7月17日ミューザ川崎のリサイタルでベートーヴェンの「田園」ソナタも演奏されます。
楽しみすぎる!
Tomoki Sakata | Queen Elisabeth Competition 2021 - First round
只今、ファースト・ラウンドの途中です。
少し前に阪田さん、務川さんの演奏が見られるようになりました。
阪田さんは、ベートーヴェンのピアノソナタNo.15「田園」から演奏が始まりました。
この曲はベートーヴェンのソナタの中でもかなり好きな作品だそうです。このラウンドでは全楽章は演奏しませんので、第1楽章だけです。
オーケストラの音をイメージする楽しみがある曲です。
収穫の秋から始まり、次のショパンエチュードは初めて聴いた時に驚いた演奏です。
Op.10-2
冷たい風が吹き込んでくる冬の始まり、といった印象で、こんな表現がこの曲にあるのだと驚きました。これを聴いて、「あら?阪田さん何者?」と実は思ったのです。
以前からお名前は存じていました。少しだけyoutubeで演奏を聴いたこともありました。
しかし、それ以上にはなっていませんでした。なので、このOp.10-2は私にとっては「え?」と衝撃を感じた演奏でした。
次はリストの「鬼火」
この曲の由来は知りませんが(邦題と原語のニュアンスの違いがよくわからないので)、火が揺らめいて小悪魔なのか悪戯好きな妖精なのか、踊っているのか悪さをして人間を困らせているのか。
秋、初冬、冬と、なんだか季節を感じる演奏。
最後はリゴレットパラフレーズ。
これは女たらしのマントヴァ公爵、ナンパされるマッダレーナ、公爵にフラれ2人の様子を物陰から目撃するジルダ、その父リゴレットの四重唱「美しい恋の乙女よ(Bella figlia dell'amore)のパラフレーズ。
ジルダとリゴレットにとっては悲劇、はたから見るとマントヴァ公爵よくやるよなわけで、その曲で閉めるところが心憎い。
改めて聴いてみて、ベートーヴェンが素晴らしい。
私自身は、もうベートーヴェンを弾く気力はない、と20年位前から思っていますが、昨日ソナチネアルバム1にあるハイドンのソナタを弾いている生徒さんのレッスンで、オーケストラだったらこの楽器、と頭の中にたくさん浮かんできて、今だったらベートーヴェン弾けるかも・・、とちょっと思い始めています。
これは明らかに、8年前から始めたフォルマシオン・ミュジカルのお陰です。
吹奏楽の経験もなく、オーケストラ作品をたくさん聴いているわけでもない人間なので、ピアノ曲から他の楽器をイメージする力に乏しかったのです。
シューマンの幻想曲の終楽章も最近弾いてみて、頭の中に他の楽器や歌の声が聞こえてきたので、これはまた弾こう、と思いました。
知っていたのに知らなかった阪田さんというピアニストから、多くのものを受け取りました。
感謝!
ありがとう!
と、ここで言っても届きませんが、ありがとう
ちなみに、7月17日ミューザ川崎のリサイタルでベートーヴェンの「田園」ソナタも演奏されます。
楽しみすぎる!
Tomoki Sakata | Queen Elisabeth Competition 2021 - First round