アマゾンわんわん日記 2018

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デンマークの難民政策

2016年01月28日 | 娘のデンマーク暮らし
比較的中東からの難民に寛容と思われていた北欧ですが、先週デンマークで難民申請者の財産を政府が没収できる法律を賛成多数で可決しました。



これは、難民申請者が保持できる所持金、所持品の上限を1万クローネ(約1450ドル)までとするというもので、この場合 結婚指輪等の記念のものなどはこの金額内には入りません。

この法案に対しては人権団体などからの反発が強く、当初上限3000クローネ(約400ドル強)でしたが、それを引き上げました。

デンマークは昨年2万人余りの難民を受け入れました。
このことにより、国や地方公共団体の財政が圧迫され、公共のサービスが著しく低下していると国民は強く反発。
一般のアラブ系の人たちへの風当たりも強くなっています。
娘の話では、ある町では多くのレストランで、イスラムの人たちが食べられないような調理方法で作られた料理が供されるとか。

今回のこの法案、日本ではナチスドイツがユダヤ人に対して同じような法案を取っていたと、批判的とは言わないまでも、あまり好ましいものではないというニュアンスの報道が目につきますが、やはり年に2万人もの難民を受け入れる国としては、致し方ないのかなとも思います。
その2万人に対して、当座のものでも衣食住を提供しなくてはならないのですから。
費用はすべて受け入れ自治体持ちでね。

    *     *     *     *     *

難民の人たちも、自分の故郷で暮らすことができれば、それが一番だと思っている人がほとんどだと思います。
家族を残してきている人もいるしね。
問題は、「どうしてこんなに大量の難民が発生することになってしまったのか?」ということ。
そこのところが解決しない限り、この問題は解決する術がないのでは?と思います。
コメント
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