アマゾンわんわん日記 2018

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母の日に…

2016年05月05日 | ブラジル雑記
今週日曜日は、もう母の日。
早いわね~。
今年は1日が日曜日だったから、8日にしてすでに第2日曜日になるのね。

この日、一人のドイツ系ブラジル人の女性が刑務所から一時外泊の措置で外出をします。

Suzane von Richthofen (スザーニ フォン リッヒトッフェン)、リッヒトッフェン事件の主犯です。

2002年10月最終日、19歳になったばかりのスザーニはサンパウロ市ブルックリン地区の邸宅のドアのカギをそっと開きました。
ドアを開いて入ってきたのは、スザーニの恋人ダニエルとその弟。
ダニエル兄弟はスザーニの両親の眠る寝室に忍び込むと、両親の頭を思い切り打ち砕きました。

両親はそのまま死亡。
当初強盗の犯行かとも思われましたが、侵入経路などで不審な点が多くみられ、その後の調査でスザーニとその恋人兄弟の犯行ということが発覚しました。

スザーニには仲の良い弟が一人いました。
事件当時15歳だった弟。
当初、弟も犯行に関わっているのではないかとの疑いがかけられていましたが、その後の調査で関係がないことがわかりました。
当時高校生だった弟はその後親戚と暮らすことになったそうです。

スザーニの恋人であったダニエル兄弟は、サンパウロの下町で自動車修理を営む家庭に生まれました。
イビラプエラ公園で行われたイベントでスザーニと知り合い、その後交際が始まりました。
スザーニの両親は交際を禁止。
両親に隠れてスザーニは交際を続けていましたが、その後スザーニの家が資産家であることを知り、犯行を企てました。

裁判により、ダニエル、スザーニとも39年の服役刑が決定。
それでも、二人とも服役態度が優良だということで、クリスマスや新年などのイベントがあると、そのたびに外出が許されるようになりました。

今回、実の母を殺したスザーニは「母の日のお祝い」で刑務所からの一時外出を許されました。
どんな思いでこの措置を受け入れるのか。
様々な方面が興味を示した報道をしています。

おそらく多くの人が忘れてしまっている事件でしょうが、何となく忘れられずにいる事件です。
コメント
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