先日ピアニストブラジルを代表するピアニストNelson Freire氏がお亡くなりになったことを書いたばかりですが、こんどはブラジルを代表する女性歌手がお亡くなりになりました。
Marilia Mendonçaさん。
ブラジルのカントリーソングともいうべき「セルタネージョ」というジャンルの音楽で最も人気のある女性歌手でした。
「セルタネージョ」はブラジルでは根強い人気のある音楽のジャンルで、少し前までは男性二人のデュオが歌うのが一般的でした。
その後「セルタネージョ」のジャンルに女性歌手が進出するようになり、その頃から 少し土臭い素朴な感じだった音楽が、華やかなポップな感じの音楽になってきたのだそうです。
そんな「おしゃれなセルタネージョ」を作るのに一役買ってきたのがMariliaさんでした。
彼女の曲は常に最多の再生回数を記録し、2019年には米ラテン・グラミー賞で「TODOS OS CANTOS」がセルタネージャのベストアルバム賞を受賞しました。
もともと彼女は作詞作曲からセルタネージョに入り、自分自身の曲の中にリアルな現実世界の中で生きる女性の姿を描き出すことに努めていたそうです。
11月5日金曜日の午後、ギターを抱えて近くの街で行われるコンサートに出演するために 小型飛行機に乗り込みました。
飛行機の中で食事している風景を動画で撮って、それを投稿した直後 飛行機は高圧電線に接触。
下を流れていた滝の中に墜落しました。
この事故で同乗していたスタッフなど5人が亡くなったそうです。
Mariliaさんのご遺体は生まれ故郷のゴイアス州に戻り、今日土曜日に葬儀が行われ、たくさんのファンの人たちがお別れを惜しみました。
まだ26歳という若さでした。