ブラジルの「共通テスト」ENEM(Exame Nacional do Ensino Médio)が昨日終わりました。
これは国公立および一部の私立大学の入学、また奨学金受給などにも関係する大切な試験です。
ブラジルの大学は一つの大学で様々な入学選抜を行っている場合があります。
ENEMだけを入試選抜方法としている大学、ENEM枠の他 大学独自の入学試験の枠を設けている大学、ENEM枠 入学試験枠の他 高校1年生の時から3年生まで3年間大学の試験を受け続け その累積点数によって入学できる枠を設けている大学など。
その他にもあるのかな?
その中でもENEMはほとんどの国公立大学が参加している、基本的な選抜方法です。
ENEMはマークシート方式+小論文で評価されます。
2日間にわたって 一日5時間 ぶっ通しで行われます。
みんなおやつ持参で行くのよ!
親二人が日本人の我が家は、初めは腰を抜かしたわ。
だって、大学の共通テストに「おやつ持参」ですもの!
娘は高校1年生の時から受験を始めたのですが、2年目になるとおやつ選びが楽しくなって(親の方も)大学の入試の前は「遠足前のおやつ選び」の状態だったけどね...
娘が受験していたころ...もう10年近く前になるのか...は、土曜日と日曜日2日間連続の試験でしたが、数年前から受験生の負担が大きいということで2週続き日曜日の開催になりました。
日本の入試のように教科ごとの時間が決まっているのではなくて、とにかく5時間休みなしのぶっ続け、トイレに行きたいときは手を挙げて教室監視の人(何人かいるらしいです)と一緒に行くという状態ですから、受験する側は消耗するでしょうね。
1月には今回のテストの正式な点数が発表され、受験生はそれをもとに希望大学に出願をします。
出願をした段階で自分が合格圏内かそうでないかがわかるので、圏外だった場合 他の大学への変更も可能だということです。
点数が出るまで時間がかかるのは「小論文」の採点に時間がかかるためだそうです。
この小論文については、以前は採点する側の好みで点数が変わるということが言われて、ずいぶん問題になったこともありました。
今はどうなんでしょう?
まあ、ENEMの点数が思わしくなくても、ほとんどの大学でその他の入試方法もとっているので、受験生の側もその点ではまだ心の余裕がありそうでした。
悩ましいのは「試験開始時刻」。
ブラジリア時刻のお昼12時ちょうど。
でもね、ブラジル広いから時差があるでしょう?
例えばマナウスは午前11時なんです。
今は夏時間が廃止されているからまだいいけど、以前はこの時差に夏時間がプラスされて、開始時刻を勘違いする受験生が続出でした。
モチロン今でもいます、開始時間遅刻組!
Enem: estudante se atrasa e passa se arrastando em portão no MT
O estudante que se arrastou no chão para conseguir entrar no local de ...
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さあ、試験会場のシャッターはもうこの子はこの後完全に閉まる直前!
この子はこの後、どうしたでしょうね?
うふふふ!