ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

OOP CD : Chapter 36: The Only One He Ever Feared (1)

2005-05-29 11:32:19 | ハリポタ5巻
***この章まで来て今更5巻既読前提とは言いませんが,そうじゃなくて,もっと先の巻のネタバレが入ってます。***
‥いや,ハリーはやっぱりわかっていたんですね。
ルーピン先生は必死に彼を止めようとしますが,思わず彼の口をついて出ようとした言葉"Because he is d...."を,ハリーが激しく遮ります。

ネビルの一言「(Prophecyを割って)ごめんなさい」で,一旦,(私も含めて)皆我に帰ります。「あのシリウスという人は,友達だったの?」

この辺り本文にも記述はありますが,ルーピン先生の方が辛そうです。ハリーは両親と名付け親をヴォルデモートとその部下に奪われましたが,彼もまた,お友達を全て彼に奪われて(1人は生きてますが)しまったわけです。前の章に,彼はお友達のお陰でどんなに自分の人生を救われたかと語っていた位ですから,ここでの彼の怒りも,ハリーに勝るとも劣らない,ものだったと思います。7巻で彼は大活躍すると言われてますが,ここでその理由が(多分)わかりました。

が,ハリーは,ベラトリックスを追っていきます。彼らは吹き抜けまで辿り着きました。
ハリー,ヒーローにあろうことか,ベラトリックスに磔の呪いを。(おいこら!) ベラトリックスは悲鳴をあげますが,すぐに我に返り,「許されざる呪文は,それを楽しむ事ができなきゃ,使えないよ,ぼうや。」と言います。「どうやってやるものか教えてやろうか?」彼女が"Crucio!"と言った瞬間,ハリーは辛くもよけます。

「お前は私には勝てないよ。私は闇の帝王の最も忠実な部下なんだよ。私はご主人様から闇の魔術を教わったんだ。お前のような哀れなぼうやなんかには絶対に‥‥」この瞬間ハリーが"Stupefy!",しかし,ベラトリックスも辛くも逃れます。

彼女は「1つチャンスを与えよう。Prophecyを私にくれたら助けてやろう。」

(へ?知らなかったんだ!)

これを聞いたハリー,アホか!と言わんばっかりに,今度は思いっきり彼女をバカにし始めます。「ヴォルデモートは喜んでくれないだろうね。」

(私,なんかこのやり取りを聞いてて,まあベラトリックスはその頭の悪さが致命傷になるな,とはっきり感じてしまうと同時に,何故か,彼女をへこませるのは,ハリーでなくてネビルになるだろうと予感してしまったのでした。当たるかどうかは6巻7巻で‥)


サラディンの日と比較

2005-05-29 10:00:58 | 映画
***キングダム・オブ・ヘブンのネタバレです。***
これで3回目です。ひょっとして,私はよほどこの映画が気に入ったのでしょうか?(笑)

以前から好きだった青池保子さんの「サラディンの日」をキングダム・オブ・ヘブンの予習によい,と聞いて買ったのですが,結局読んだのは映画を観た後でした。(汗)
このマンガ自体は,十字軍の若い男性3人組が活躍する,アクションコメディなのですが,バックグラウンドに描かれているのが,ちょうどキングダム・オブ・ヘブンで扱われた歴史そのものです。

マンガの中に出てくる映画の登場人物は,サラディン(サラーフッ・ディーン→そう彼は映画の中で自分の名前を,このように発音してました)と後からエルサレム王になったギイ・ド・リュジナン(=ケレボルン役だった人)くらいだったでしょうか。彼は「無能王」と呼ばれていたんですね。

これを読んでいて,そーだ,テンプル騎士団とヨハネ騎士団など,十字軍にもいろいろあったんだという事を,すっかり忘れていました。「思ったほどは宗教臭くない」という感想を持ちましたが,それは映画が,キリスト教に関係ない人でにでも観てもらう事を狙って?なのか,そこら辺をいい加減(汗)に描いたせいなのかもしれません。で,「無能王」が引き起こした愚かな戦い「ハッティンの会戦」以降,サラディンはエルサレムに到達する前に,イスラエルの都市を次々と占領していくのですが,映画ではそこは全然説明されておりません。でもまあここは,バリアンが彼らを迎える準備をしているのを強調する為に省略されたのかな?で,まあいっかという事にしておきます。

しかし,私が1番驚いたのは,最後に「1187年9月20日,聖都エルサレム陥落」とあっさり書かれていた事ですね。歴史的には,これはあっさりと,サラディンの勝利なんですよ。キリスト教信者でなければ「歴史上はあっさり陥落」これが正しい世界史の認識でいいんですよ。

映画の最後を見て,陥落なんだろうな,とちゃんと解釈できた方は,それで問題ないかもしれませんが,でもそうでないような解釈もできるんですよね。私もなんだか煙に包まれたような中途半端な解釈をしてしまっていました。

まあ,映画(本もマンガもですが)を観る時は,どういう立場の人が作ったか,気をつけろ!,という事ですかね。(汗) 特に宗教が絡んでいる場合は,はっきり言って眉につばをつけてから観ろって事ですね。

Run!Run!Run!