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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ROTK読書 : 踊る子馬亭のビール

2004-10-06 22:06:23 | Tolkien・LOTR
The End of the Third Age : Chapter 7: Homeward Bound
のどかな章名とは裏腹に,いきなり波乱の幕開けです。
裂け谷を出て,すぐにフロドは病に襲われます。それは風見が丘でナズグルの王に刺されてちょうど1年後の事でした。
I fear it may be so with mine, there is no real going back. Though I may come to the Shire, it will not seem the same; for I shall not be the same. I am wounded with knife, sting, and tooth, and a long burden. Where shall I find rest?

このセリフからすると,フロドは指輪棄却後の祝賀ムードの中,既に何かすっきりしないものを抱えていて,それでもシャイアに帰ればよくなる思っていて,それまでずっと誰にも言わなかったような感じがしますね。

それでも,症状が治まると,フロドは少し元気になり,ブリーまでちょっとの間旅を楽しみます。ブリーはすっかり秋の風情です。

彼らは門番が代わった事に気が付きました。何やら雰囲気が変わったようですが,それでも踊る子馬亭は以前のままのたたずまいです。ノブが出迎えに来ました。ところが,ノブがバタバーさんを呼ぶと,彼はいきなり棍棒を持って勢いよく出てきました。‥誰が来たのか確認すると,バタバーさんは誰が来たかちゃんと言え!とノブを叱り付けます。
Nob, you woolly-pated ninny!

このセリフ面白いのでメモりました。

バタバーさん自身は全然変わっていませんでしたが,ガンダルフがパイプ草を所望すると,今パイプ草は不足していると言い,Southlinch(南丘辺印)という種類のものを持ってきました。
彼の話によると,どうやら,ブリーは前年の暮れ頃から物騒になったようです。そう言えば,ホビット達がブリーに来た頃からアヤシイ連中がうごめいていましたね。その頃から既にサルマンは動いていたのでしょうか? そう言えば,彼等が旅を始めた頃,ガンダルフを風見が丘に追い詰めたのは誰だったのでしょうね?

しかし,ピピンが,自分達は全然おかしな連中には会ってないと言うと,バタバーさんは,それはあなたがたは立派な武器で武装しているからでしょうと言います。

そこで改めて彼等は気付きました。今までずっと戦争の中にいたので,すっかり兜やら盾やら剣やらに慣れてしまったのですが,そのようなものは,ブリーやシャイアの辺りではかなり目立ってしまうのです。

バタバーさんは,この頃レンジャー達もいなくなって一層治安が悪化し,今更ながら彼等の果たしてきた役割を知ったと言います。これを聞いたガンダルフ,レンジャー達は(裂け谷まで)戻ってきているので(あ,そうだったんですね,彼等も一緒に来ていたんだ‥今ごろ気が付く私(笑)),もうすぐ治安はよくなるだろうと言います。そして,新しい王様がもうすぐこの辺りにも来るだろうから,いい時代が来ると言います。

バタバーさんは王様が踊る子馬亭のビールが好きだと聞いて,???な様子ですが,実は,王様=馳夫なんだ,と聞いて,
Strider! Him with a crown and all and a golden cup! Well, what are we coming to?

ますます???(笑)
ここで,1つ嬉しい話がありました。子馬のビルが,おうちに帰っていたんですね。サムは大喜びで,馬小屋に見に行きます。

ホビット達とガンダルフは,翌日もブリーに滞在し,常連の人達と楽しい一時を過ごします。そしていよいよ出発。ホビット,ガンダルフと子馬のビルはブリーを後にします。しかし,バタバーさんの話などからすると,どうやらシャイアではよからぬ事が起きている予感がします。ガンダルフはサルマンが何か企んでいるのだろうと予測します。しかし,彼はもう自分の仕事は終わったので,自分達で問題を解決するようにと彼等に言い渡します。

ガンダルフはトム・ボンバディルに会いに行くのだそうです。ずっと前からの知り合いのようですね。もしかして,トム・ボンバディルは,サルマンやガンダルフと一緒に中つ国にやってきたイスタリの1人? あるいはエントのような存在なのでしょうか? 彼はエントの話には興味を持ちそうだとの事だし。
とにかく,ガンダルフは,トム・ボンバディルにも会いたいな~と言うホビット達に,とりあえず今はシャイアに帰る事と忠告して,飛蔭に乗って去っていきます。

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