休日のその日、ジムを休んで家の中を整理していました。
だからでしょうね、猫と階段上りで走って競争してました。
二階に上がり、コーナーで勢いあまり、そこに偶然、車の座席用のマットがフローリングに落ちていたんですね。
それにするりと足を取られ、スケートで脚が滑って転ぶみたいに仰向けに転倒したんです。
手をつくほど余裕なく、よほどの凄さで転倒したようで、脳震盪を起こしました。
暫くして「あれ?頭が濡れてる?」と気がつき、頭を手で触ると、血がたくさん手についてます。
何が何だかわからず、携帯電話から親に電話しました。
この時点で「転倒した」と自分では気がついておらず、「血が頭から出ているけど、どうしたらよいの?」と聞いていました。
動揺しちゃったのですね、きっと。
そうして「119番呼びなさい。今から行くから」と両親に従い、救急車を呼びました。
「救急車が来る前に警察が行きますから、待っていてください」と言われたのは憶えています。
そして1階に行くと、警察さんと私服警察さんが10人も部屋にいて、うろうろしていたのでビックリしました。
そこでまた、少し記憶がないのですが、職場から駆けつけてくれた相方と救急車に乗り、近くの総合病院に運ばれました。
6センチ後頭部が開いたため、4針縫いました。
髪をまとめれば大丈夫だからと、看護婦さんが言ってくれましたが、髪を剃られるのは怖いと感じました。
こっちは麻酔が切れているのに、お医者さんがホヤきながら縫うのが嫌でした。
なんでこんなお医者さんに当たってしまったのか、最近の我が身の行動を振り返りながら、仕方ないかなと思いました。
手術後、看護婦さんが二人がかりで頭を洗って下さいました。
血がたくさん洗い流されました。
もう少し打ち所が悪かったら、そのまま亡くなってしまうこともあるんだなぁ~と、死と生を同時に感じました。
ツルツル磨かれたフローリングであっけなく。
階段から足を滑らせてあっけなく。
お風呂場で石鹸を落としてそれに滑ってあっけなく。
そう、家に中にもたくさん死の動機が隠されています。
皆様、こういうことが起こらないよう、家の中でも十分に転倒に注意してくださいね。