山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

お遍路の夜

2016年06月30日 | つぶやき

10日間のお遍路の旅では、あまり良く寝れた記憶がないです。

 

ひとつは騒音。

21番太龍寺の後に泊まった宿は、野外バーベキューの横に仮設で作ったようなお部屋で壁も薄く、外の声が部屋まで届きます。

夜は数家族が野外バーベキューを楽しみ、その子供たちの声やら、お酒で盛り上がる声が届き、終いには2時位までお酒を飲んで大声でしゃべる男の人たちもいて・・・うるさくて寝れませんでした。

 

もう一つは悪夢です。

それがリアルすぎて、夢を見てるって客観的に考えられないのです。

最悪は夢は、寝ていた布団が私の体と共に数十センチ持ち上がったと思えば、男の人に掛け布団を強烈な勢いで剥がされ、私は浮いた布団と共にぐるぐると回転しました。

さらに布団は私の体ごと天井近くまで持ちあがったかと思えば、凄いスピードでアップダウンするんです。

私は恐怖のあまり声もでなくて、途中気絶してしまったようです。

というのが寝ていた時の悪夢です。

夢から覚めると布団は敷いたままでしたので、多分というか絶対に夢みてたのでしょう。

他には、誰かが部屋に人が入ってきて、私に忍び寄ってくる夢もリアルすぎて恐怖でした。

 

そのため夜は、いつも小さな明かりをつけて寝てました。

体が疲れすぎて変な夢を見るのか、それとも不安が悪夢を見させるのか、その両方かもしれませんが、何度も夜に目覚める日々が辛かったです。

知り合った歩き遍路の女性の方も、よく寝られないと言っていました。

そんな中で、昼間は歩き続け、時には山を登るのですから、人間の体って本当に凄いものだと思います。


1番 霊山寺

2016年06月29日 | 神社・仏閣

徳島駅からJR高徳線に乗り坂東駅でおりて10分かからずに寺前のような雰囲気の場所にたどり着きました。

この辺りには民宿も見かけました。

やがて重厚な仁王があらわれてきます。

坂東駅でトイレを使おうと思いましたが、いまどき水洗でないので抵抗があり我慢していたので、茶屋のお手洗いを使わせていただきました。

お土産やお遍路用品の販売のほか、うどんなどもメニューとしてあるようですが、私が着いた15時頃は、食事処は閉っていました。

山門をくぐると美しい庭園が広がります。

何だか開放的で気持ちが良いです。

「縁結び観音」

様々な縁結びにご利益がある観音様です。

南無大師遍照金剛

不動明王

四国お遍路は「真言宗」のため、南無大師遍照金剛と不動明王がお祀りされています。

十三仏

初七日から三十三回忌までの死者の供養のために割り当てられた仏です。

多宝塔

1394~1428年間に建立され、五智如来像がお祀りされています。

本堂は、静寂に包まれ、風格が漂います。

すごく穏やかな心地になれます。

 

この本堂の横がご朱印を頂く場でもありますが、お遍路用品が販売され、すべて揃っています。

私はここで檜のお杖を購入しました。

あとでわかったのですが、お杖を買うとしたら、杖カバーの中にフカフカのクッションが入っているものを選ぶと手が痛くならずにすみます。

またここで菅笠を買うと、紐を太いのに付け替えて頂けるそうです。

私が事前にネットで購入したものは、紐が細くて首にのめり込み、首に赤い線ができるほど痛いです。

持っていた包帯を付け替えて楽になりました。

菅笠を選ぶ時は、紐が太くて痛くないものを選んだほうが良いです。

 

次の2番極楽寺に向かいます。

極楽寺には宿坊がありますので、そこで1日目のおお遍路の勤めは最後となります。

 


千人代官酒居

2016年06月28日 | 温泉

三ノ宮発の「阿波エクスプレス神戸号」の出発を待つ間、バス停の地下飲食店街で昼食をいただくことにしました。

「千人代官酒居」さんを選んだ理由は、お刺身が食べたかったから。

「お造り定食」(970円税込み)

お昼は海鮮もののメニューが多いようでした。

カウンターのお席に案内されました。

大きいリュックと菅笠を持ち、白衣といういでたちなので、変な空気感でした。

四国に入ればこういう違和感を感じずに済むでしょうか?

ほほほっ。

お値段からしたら、いい感じの昼食♪

まぐろ、はまち、サーモン、イカ、お豆腐。

特にイカがとろりとして美味しかったです。

コウイカかアカイカなんかだと思います。

ご飯も美味しかったです。

 

■千人代官酒居■

兵庫県神戸市中央区三宮町1-10-1 さんちか 味ののれん街


お遍路お参り作法

2016年06月27日 | 神社・仏閣

お遍路にもお参りのための作法があります。

①山門で脱帽(菅笠は除く)し合掌。

②鐘を突く。(できる寺とできない寺あり)

③手水。

④本堂にて灯火(ろうそく1本)とお線香(1本か3本)お賽銭、納札、写経(持ってきた方)を納めます。

⑤念珠をすり、合掌してお経をお唱ええします。

*この時、自身の住所、名前を名乗り、それからお祈りを唱えます。

⑥大師堂でも④⑤を同じように行います

*この時はご尊真言は唱えず、ご法号(南無大師遍照金剛)を三辺お唱えします。

⑦納経所へ(大体のお寺は7時~17時迄)

⑧お寺を出る時、山門で一礼。

 

「お遍路ころがし」といって、歩き泣かせの険しい難所があります。

11~12番

19番~20番~21番

60番、66番といわれています。

どんな泣かせ?と聞かれれば「遍路=山登り?山越え」のようなイメージです。

普段から体や足腰を鍛えてから望まないと、かなり厳しいです。

お遍路の豊かな自然の中、平坦な道をのんびりと歩くイメージをもっていらっしゃる方が、私の周りには多くありました。

現実にそういう場所もありましたが、所詮お寺参りですから、山や階段の上り下りです。

ご朱印を頂ける時間は17時迄という制限もあり、その日のお参りが少しでも早く終わればそのぶん宿でゆっくり体を休めることができるため、タイムレースのような日々でした。

 

そんな中でも何人もの「お四国病」の方々にお会いしました。

お四国病とは、一度四国を周り終えた後、もう一回、もう一周とまわり続ける方々の事を言います。

私はまだ88番までまわり終えていませんが、そういう方々が多くいらっしゃるのも現実です。

つまり、苦しく辛く厳しいだけでなく、お遍路には魅力があるのです。

 

その魅力といえば、私の10日間の場合は一番に「達成感」でした。

その日、最後のお寺さんでご朱印を頂いて宿の部屋に入った時の「今日も無事で計画を達成できた」と実感するときの静かな喜び。

その喜びが毎日続く喜び。

それが生きている喜び。

生かされているのは、いろんな人が支えてくれているから、と実感できる喜び。

 

興味のある方は、ぜひ時間を作って「お遍路」を計画してみて下さい。

自分自身と向き合いたいなら、よい経験になると思います。


四国歩き遍路1番から28番まで日程

2016年06月26日 | 神社・仏閣

*1日目*

GWの空と陸の混雑あり。お遍路は平坦。

伊丹空港→三ノ宮駅→(千人大官酒店:お刺身定食)→千阿波エクスプレス神戸号→徳島駅→JR高徳線高松行(SUICA使用不可)→坂東駅→1番 霊山寺→2番 極楽寺(宿坊泊)

 

*2日目*

昔ながらのお遍路道(獣道に近いです)がおススメ!

2番極楽寺→3番金泉寺→4番大日寺→5番地蔵寺→6番安楽寺→(喰うかい家:たらいうどん)→7番十楽寺(宿坊泊)

 

*3日目*

いくつかのコースあるのですが、沈下橋のコースは印象に残りました。

7番十楽寺→8番熊谷寺→9番法輪寺→10番切幡寺→(うどん亭 八幡:うどん・ハマチお造り)→11番藤井寺→「旅館 吉野泊」

 

*4日目*

「お遍路ころがし」といわれるコースは、大きな山を3つ越え。特に登りの最初の1時間は、かなりキツイです。

「旅館 吉野」→12番焼山寺→住友産業保養施設「なべいわ荘泊」

※翌日の負担を考えると、その日の宿泊先はダラダラ歩くことにはなるけど「神山温泉」コースも気になるところ。

 

*5日目*山越え+平坦

住友産業保養施設「なべいわ荘泊」→(山越え)(歩き途中:車のお接待あり)→13番大日寺(その日の宿泊場所なので、荷物を預かっていただき・・・)→14番常楽寺→15番国分寺→16番観音寺→(ラーメン土佐:そば小)→17番井戸寺→13番大日寺(宿坊泊)

 

*6日目*

徳島から高知までの道のり長し。暴風と気分的な雨で苦しい道のり。

13番大日寺→(ラーメン工房 りょう花:鶏白湯ラーメン)→18番恩山寺→19番立江寺(宿坊泊)

 

*7日目*

山越えふたつ。太龍寺川沿いを進むコースは素敵だが、その後の山登りで、脚が進まず。

19番立江寺→20番鶴林寺→21番太龍寺→(ロープウェイ)→道の駅そわか(宿泊)

 ※道の駅そわか(宿泊)さんは、レジャー客のお宿と思って頂いて宜しいと思います。深夜までに及ぶバーベキューの盛り上がりに出くわしてしまい、安眠できませんでした。

 

*8日目*

薬王寺の温泉で最高に癒される。早く着いて今までの疲れを癒してくださいね。

道の駅そわか→(歩き途中:車のお接待あり)→22番平等寺→(電車:日和佐駅)→23番薬王寺(宿坊泊)

 

*9日目*

高知に着くと、標識があまりないです。市販のガイドブックでは情報不足。お遍路協会の本は必須かも?

23番薬王寺→(日和佐駅)→(甲浦駅)→(バス:室戸岬)→24番最御崎寺→25番津照寺→(ちばうま八:かつおたたき定食)→26番金剛頂寺(宿坊泊)

 

*10日目*

27番神峯寺に行く道すがら、バス&電車遍路の男性がしつこくしてくるので怖かったです。最後の宿にたどり着いた時、嬉しさというか高揚感がありました。

26番金剛頂寺→27番神峯寺→(唐浜駅)→(のいち駅)→(浪花:ざるそば)→28番大日寺→高知黒潮ホテル

 

*11日目*

空港まで歩いたのは初めてでした。

高知黒潮ホテル→(高知竜馬空港内 レストランチャオ:味噌カツラーメン)高知竜馬空港→羽田→センチュリオンホテルグランド赤坂(宿泊)

 

*12日目*

夫と赤坂で待ち合わせして、楽しく過ごしました。お遍路の思い出も、東京での時間も、どちらも本当は「現実」ですべては「受容れる」という意味だと感じました。

センチュリオンホテルグランド赤坂(宿泊)→六本木→(新宿高島屋 天厨菜館ランチコース)→新宿→新幹線:帰宅

 

雨の日も風の日もあり、22番から電車やバスも使いました。

あくまでも「歩き遍路」にこだわる方は、その時の状況から公共機関を一部でも使った経験で、あとあと深く後悔して「やり直し」するかたもいらっしゃるようです。

 

ひとりの歩き遍路で、辛かった時思うのは、自分にとって「大事なもの」でした。

それが「家族」だったり大好きな「ZUMBA」だったりしました。

現実には脚の痛みに耐え前進しながら、頭では爽快に「ZUMBA」を踊っているという感じです。

だから頑張れたのだと思います。