16:30
拝観受付終了にギリギリ間に合った。
写経は筆で自分で墨をするのでかなり時間がかかってしまい、最後の方はかなりのスピードになってまった。
申し訳ない限りである。
写経は2,000円を奉納するのだが、1,100円分の玄奘三蔵院伽藍と白鳳伽藍の拝観券を戴ける。
写経の一部が白鳳伽藍復興に寄付されるからであろうか?
なので、写経をしてから見学するのがお薦め。
受付でチケットを渡すのだが、記念に写真に撮りたいと言ったらおじさんが持ってくれた。
■写経
http://www.nara-yakushiji.com/osyakyo/
そして、時間も30分しかないので、まずは大講堂で御朱印をお願いする。
御朱印を戴ける大講堂
3種類あると言われ、全てお願いするが、最近、一ヵ所につき幾つかあって、結構、重さむがそんな不届きなことは言えない…。
そして、御参りしていると、瓦の寄進があったので、父母の健康祈願をかけて筆をとったが、かなりお粗末な出来栄えだ…。
般若心経の中から好きな文字を一字とあり「羅」の文字が好きなのだが、健康祈願という感じではないので、両親に想いをよせると言うことで「想」にしてみた。
般若心経からいざ、1文字と言われてもなかなか、選び難いものなのだなぁ。
■薬師寺 食堂再建のための平瓦の寄進
奉納2,000円
http://s.ameblo.jp/n-kujoh/entry-12162634504.html
御朱印を受け取る。
三種中、「倶利迦羅不動」は貼るタイプだったが、二つは物凄く躍動感ある見事な達筆であった。
金堂本尊の「薬師如来」と
大講堂本尊の「弥勒佛」。
ただ、薬師如来や月光日光菩薩は躍動感と言うよりは、安らかなイメージなので、筆から感じる力強さとは微妙に違うが、達筆な有り難さはヒシヒシと感じる。
15:09
唐招提寺の南大門を出て、薬師寺へ向かう露地。
なんとも言えぬ朴納とした景色だ。
それにしても、唐招提寺から薬師寺と言う、奈良でも屈指の名刹の間の道なのに、朽果てかけた家などもあり、栄えているとは言いがたい風景だ。
ただ、そんな素朴な風景が奈良っぽくていい。
写経場は玄奘三蔵院伽藍のある薬師寺金堂と道をはさんで向かい側だった。
以前、写経したときは金堂側の敷地だったような?変わったのか?思い違いか?
薬師寺金堂等側への拝観は16:30で17:00には閉門なので、その前に書き終わらないと…。
すでに15:19。
1時間ほどしかない。
しかも、確か筆で書かなければならないから、1時間はかかる。
先を急ぎながらも、目に入ったのは「薄墨桜」の文字。
源氏物語「薄雲」の一節に
深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け
と、光源氏が藤壺の宮が亡くなったことを嘆く有名なシーンだ。
私ももっとも好きなシーン。
本当に好きな人が亡くなったら、やはり墨染めに咲いて欲しいと願うだろうし、美しい桜も薄墨色に見えるのかもしれない。
どんな色の桜が咲くのか、一度 訪れてみたい。
『源氏物語』[薄雲]の引き歌。藤壷が亡くなったあとで光源氏が「今年ばかりは」とつぶやく。その一句を言うだけで和歌全部を引いたことになる。
作者:上野岑雄(かみつけのみねお) 出典:[古今和歌集16] 832
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/40107/40172/50887633
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/mineo.html
■薬師寺 写経
http://www.nara-yakushiji.com/osyakyo/