思いこみ

2007年09月15日 | 健康・病気
女房が現在習っているフラメンコ教室の発表会が、
9月23日新宿のエルフラメンコで行われる。
「そのときにヒサシくんは、めずらしい人に会えるよ」
と彼女がいたずらっぽくいう。

(だれだろう?)
20代の人で、おれも女房も知っている人だという。
(若い女性でおれも女房も知っている人なんていないよな?)
おれのケータイに登録されているなんていう。

「そんな人ゼッタイいない」
そうおれがいうと女房がニコニコして、
「それじゃ、1万円かける?」
と自信たっぷりにいいやがる。
1万円といいやァ、今のおれにとって大金だ。
女房とおれが共通に知っている若い女性なんてゼッタイいるわけない、
そう確信しているが、自信ない。

しばらく女房が、
「ねェ、だから1万円かけようよ」
とうるさい。
どう考えてもいない、そう思うんだけど、
あの女房の不敵な笑いが“恐い”。

いろいろ話しているうちにやっと分かった。
その人とは息子のUだった。
「私、女性なんて一言もいってないよ」
と女房は得意げにいう。
それにしても、息子が女房の発表会なんかにこれまで来たことがない。
男と知っていても、おれは分からないだろう。

なんであのUが来るんだ。
宇宙人がUに変身してやってくるのか?
あのUが母親のフラメンコを観にくるなんて、
地球が爆発してしまうんではないか。

理由(わけ)が分かった。
チケットを2枚送ったという。
彼女を連れてくるんだ。
おれたちに会わせようという気持ちなんだろう。

それにしても思いこみで物事を判断してはいけない。
1万円かけなくてよかった。


コメント
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