家でぼんやりしていたら女房からメールが来た。
「池袋のスペイン・バーで友だちがフラメンコを踊るから来ない」
高田馬場で会社帰りの女房と待ち合わせ、
夕食を食べ池袋に向かった。
そのスペイン・バーは西口広場の先にあった。
ガラスのはめ込まれた木製のドアを開け入ると、
左側は10人ほど坐れるカウンターがあり、
右には木製のテーブルが5つあった。
その中央にも脚の長いテーブルが1つあり、
女房とおれはそのテーブルを囲んで坐った。
奥にテーブルが4つあり、
その前に3メートル四方ほどの空間があった。
いつもはそこにもテーブルがあるのだろう。
それを取り除いてステージにしていた。
おれはウォッカトニック、
女房はジュースみたいなカクテルを頼んだ。
そのテーブルにはもう1つイスがあり、
今日踊る女房の友人の友だちが坐った。
きれいな人だった。
昔フラメンコを習っていたようで、女房と楽しそうに話していた。
1回目のライブは20時からで、
それまでギターを弾く内藤さんと話した。
彼は、今年のフラメンコ新人公演ギター部門で奨励賞とった人です。
このことは、8月21日の九想話「快挙」に書いた。
踊り手は3人だった。
それぞれに交代でカンテを歌い、踊った。
彼女たちは無償で踊っているということだった。
人前で踊ることが勉強になるからだろう。
一所懸命踊っている彼女たちは美しかった。
1回目が終わり、内藤さんのテーブルに女房と行ってまた話した。
「ギターはいくらしたんですか」とか、
「爪の手入れはどうしてるんですか」とか、質問して、
おれは、昔ギターを作るところで働いていたとか、
ケーナの話とか、ブログを書いていることを話した。
2回目が始まるので自分たちのテーブルに戻った。
別な女性が坐っていた。
(さっきまでいた女性は奥の席に移っていた)
彼女は、女房と同じ先生に習っている人で、可愛い人だった。
2回目の始まりに内藤さんのギター演奏があった。
素晴らしかった。
22時過ぎライブが終わり店を出た。
寒いのに西口広場にはけっこう人がいた。
たまにこうして女房と“デート”するのもいいもんだ。