私たちが結婚したときに、
女房が勤めていた証券会社の人たちから結婚のお祝いとして鳩時計が贈られた。
鳩時計はそれから私たちの家族の暮らしの時を30年弱刻んできた。
分銅の重さで時計が動き、鳩が「ポッポー、ポッポー」と時報を知らせるものです。
4年ほど前だったか、壊れて動かなくなってしまったので、
インターネットで見つけたところに修理に出した。
私が軽井沢に来る1ヶ月ほど前に東京からそこに送った。
ところが1年たっても2年だっても音沙汰無かった。
気の長い私も昨年、いいかげん腹が立って鳩時計を送ったところに電話をかけた。
しかし、相手の人はのらりくらりの回答で要領を得ない。
「今修理しているのが終わったらおたくのをやります」
なんていうのだが、そのあとうんともすんともいってこない。
そんなこんなで3年が過ぎてしまった。
(つづく)