小説家

2014年09月18日 | 健康・病気

「小説家」(勝目梓 著  講談社)を昨夜読了した。
勝目梓が幼少期からの自らの人生を振り返った長編の自伝小説です。
純文学を書いていた彼が、娯楽小説を書くようになったのは、
これまでの人生の過ちを精算するための金が欲しいからだった。
娯楽小説を書こうと決めたのはいいが、彼が職業作家になれるという保証などはどこにもなかった。
いろいろ悩んだ末に「セックスと暴力をセールスポイントとする娯楽小説を書けばいいのではないか」と考えた。
妻と娘と自分の母親を郷里において、愛人と上京し、仕事をしながら小説を書いていた。
しかし、その愛人T女から13歳年下のC女のところに行って暮らし始めた彼。
妻とは離婚して、T女とは別れて、C女と結婚し娘2人が生まれた。
しかし、最終的にはそのC女とも離婚した。
私は、こういう「小説家」にはなれないな、と思った。
こんな生き方は私にはできない。
勝目梓のどんなものでも“書くんだ”という凄さを知った小説でした。

 

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