あんパン?

2022年01月22日 | 家族

私が退院して、妻はそれなりの開放感を感じていたと思う。
私としては、もし立場が逆だったらどうなんだろう?
当人は病人としてのつらさはあるだろうが、
その人のそばについていなければならない妻はツライと思う。
それを一昨年の8月から妻には体験させてきた。
申し訳なかったと思う。
昨日、私が退院して、妻も明るかった。
笑顔がたえなかった。

妻は今日、何かから解放されたのか、ピオニーウォークに行くときに、
「今日、パンを焼いてお母さんに送る」という。
午前中、ピオニーウォークに行って私は自分の下着、妻は母親のものを買った。
田舎な土地だけど、このピオニーウォークという商業施設はありがたい。
ここにいるだけで豊かな気持ちになれる。
そういう私ですが、今日は紙オムツをはいていた。
昨日から私は、排尿したくなると耐える時間が短く、漏らすことがあった。
病院でベットにいて、排尿したくなるとトイレまで我慢できずに漏らしてしまった。

家に帰って午後、妻はパンを焼いていた。
私は、昼寝をした。
私が2時頃、目覚めてぼんやりしていた。
妻は、小麦をこねて、発酵させ、パンのもとを作っていた。
義母に送るパンを作りたいという思いにあふれていた。
私は午後4時過ぎから、大相撲をテレビで観ていた。
私としてはいつも遠藤を応援しているのだが、遠藤はよく負ける。
所沢出身の北勝富士のことは気にしている。
朝霞出身の大栄翔も今場所は負け越してしまった。

今日の午後も私は疲れていた。
何かをしたいという気持ちはなかった。
私がテレビを観ていると妻が来て言った。
「私はアホだわ。さっき気づいたんだけど、
 今日のあんパンにあんを入れるのをわすれたわ」
「・・・」
私は妻が何を言っているのかわからなくなっていた。
妻が言うには、
「今日焼いたパンの中にあんを入れるのを忘れた」ということらしい。
あんのないあんパンは、あんパンとはいわない。

 

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