70歳が老化の分かれ道

2022年07月11日 | 健康・病気

「70歳が老化の分かれ道」(和田秀樹 著 詩想社新書)読了。
この本を読んでよかったです。
70歳になったばかりの私が、参考にしたいことが沢山ありました。

まえがき
>私が長年高齢者とかかわってきて、痛感してきたことはいくつかあります。
>気持ちが若く、いろいろなことを続けている人は、長い間若くいられる。
>栄養状態のよしあしが、健康長寿でいられるかどうかを決める。
>そして、それ以上に重要なのは、人々を長生きさせる医療と、
>健康でいさせてくれる医療は違うということです。

(目次)
第1章 健康長寿のカギは「70代」にある
・いまの70代は、かつての70代とはまったく違う
>成長期の栄養状態が改善したことで、日本人の寿命が延び、体格もよくなり、
>現在のような元気な高齢者を出現させています。

・もはや70代は現役時代の延長でいられる期間となった
・「人生100年時代」に70代はターニングポイント
・早死にするか、ボケて亡くなるかの時代
>寿命が延びていくこれからの時代は、事故や、まだ解明できていない病気で
>早死にするか、100歳近くまで長生きしてボケてなくなるかのどちらかの時代に
>なってくるはずです。

・70代は老いと闘える最後のチャンス
70代の「老いと闘う時期」と、80代以降の「老いを受け入れる時期」の2つしかない。
70代はまだまだ老いと闘える最後のチャンスです。

・努力したかどうかが、あとあと大きな差になる
・一気に老け込まないために、いちばん必要なもの
「意欲の低下」が人間の老化を早まらせるそうです。

・70代にはさまざまなリスクがある
・70代に身につける「習慣」が、その後の人生を救う
>70代でつくった運動機能や脳機能を維持することに役立つ習慣は、
>一生涯にわたって続くことが多いのです。だから、
>70代で意図的によい習慣をつけることが大事なのです。

第2章 老いを遅らせる70代の生活
・何事においても「引退」などしてはいけない
「働く」ということから引退することはない。

・働くことは、老化防止の最高の薬
・運転免許は返納してはいけない
・実は、高齢ドライバーは危なくない
・肉を食べる習慣が「老い」を遠ざける
「幸せ物質」とも言われるセロトニンが減少してくると活動する意欲が低下する。
セロトニンの材料となるトリプトファンというアミノ酸が多く含まれている肉を食べる。

・陽の光を浴びる習慣が人を若々しくする
・脳の老化を防ぐのは、生活のなかの「変化」
前頭葉の老化を防ぐには、「変化のある生活」が一番。

・インプットからアウトプットに行動を変える効果
>高齢になったら、一生懸命、勉強するよりも、これまでの知識や経験を
>自分なりの意見に加工してアウトプットすることを意識的に行ってください。
>実際、70代の人たちには、これまでの人生で得たそれだけの知識と経験があります。
>必ず、その人なりのユニークな発進が何かできるはずです。
>誰かと話す機会がなかなかつくれないというひとでも、いまではブログや
>フェイスブックなどのSNSがありますから、そこに自分の意見を書き込むようにすれば、
>直接の会話ができなくても前頭葉は活性化します。
>それをきっかけに、あなたの書き込みを見た誰かとつながり、
>新たな意見交換の場ができることだってあるかもしれません。
>70代になったら、どのような形であれアウトプット型の行動スタイルを心がけましょう。
>そして、何かを発信する機会には、「物知りな人」より、「話の面白い人」を
>目指すことが前頭葉の老化防止には効果的です。

・70代の運動習慣のつくり方
70代は身体に負荷のかからない散歩がいい。

・寝たきりにならない転倒リスクの減らし方
・長生きしたければダイエットをしてはいけない
・おいしいものを食べて免疫力アップ
・70代になったら、人づき合いを見直そう
70代は「楽しめているかどうか」が免疫機能に大きく影響してくる。
>本当に嫌なことはなるべくやらない。これが、70代の生き方として大切です。

第3章 知らないと寿命を縮める70代の医療とのつき合い方
・いま飲んでいる薬を見直してみよう
・血圧、血糖値はコントロールしすぎない
・健診より心臓ドック、脳ドックを受ける
・70代になったら注意すべき医師の言葉
・統計データと長寿者の知恵を参考にする
・70代の人のかしこい医師の選び方
・70代のための「がん」とのつき合い方
・70代は「うつ」のリスクが高くなる
・認知症は病気ではなく、老化現象の1つだ
>認知症は、長生きすれば誰でもがなる老化現象です。
>発症しても、日ごろから頭を使っている人のほうがその後の病気の進行も
>遅くなるように感じています。

・医学は発展途上の学問である

第4章 退職、介護、死別、うつ……「70代の危機」を乗り越える
・定年後の喪失感をどう克服するか
・趣味は働いているうちにつくろう
・介護を生きがいにしない
・在宅介護より在宅看取りという選択肢
・配偶者や親との死別を乗り越えて生きるには
・高齢者のうつのサインを見逃さない
・うつになりやすい人の「考え方」、なりにくい人の「考え方」
・男性ホルモンは男にとっても女にとっても若さの源
・歳をとってやさしくなることが、幸せへの近道
>私は、70代になったら、自分のことだけで生きるのではなく、まわりの人のために
>尽くす生き方に少し変えていったほうがいいのではないかと考えています。
(略)
>働き方自体を、これまでのお金のためから、誰かの助けになることを
>目的に加えてもいいと思います。
>そういった他者へのやさしさは、あなたの老後の人間関係を豊かにし、
>心も満たしてくれるかもしれません。歳をとってさしくなるということは、
>老後に幸せになるいちばんの近道なのではないかと私は思っています。

こんな書き方をしてしまって、読みずらかったですかね?
「歳をとってやさしくなるということは、老後に幸せになる
 いちばんの近道なのではないかと私は思っています。」
このように私も70代を生きていきたいです。
私に80代はないかな、と思っています。



コメント (2)
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