今日は、愛車の「スズキ安心メンテナンスパック」点検の予定日だった。
10月のある日、ディーラーからハガキが来たので12月22日に予約した。
10時からなので家を9時45分に出た。
ディーラーに9時58分ぐらいに着いた。
(過去に9時45分に着いて、10時まで駐車場で待たされたことがあった)
ところが、ディーラーに入るところが鎖で閉鎖されていた。
中に入ろうとした私は慌てて車を停めた。
後ろに車はいなかった。
後続車がいたら追突されてしまっただろう。
私は次の交差点を左折して脇道に入り、ディーラーの裏口から入った。
駐車場に車をバックで入れていると女性が誘導する。
私は車から出て女性に、
「入り口に鎖がかかっていて入れないじゃないか」といった。
「すみません」と女性は何ごともないように事務的にいう。
私が鎖で閉ざされた直前で、車を停めざるをえなかった恐怖を理解していない。
「後続車がいたらゼッタイ追突されていたんだよ」
東松山市から坂戸市に行く片側2車線の国道407号です。
いつもは車であふれているのが普通です。
女性に案内されてテーブルに向かって坐る。
私は、鎖の前で車を停めるしかなかったあのときの恐怖心を思い出して、膝が震えた。
あのとき、私は日にちを間違えたのか、今日はディーラーの休日かな、と思った。
10時なのに入り口が鎖で閉鎖されていた。
でも、家を出るときに12月22日ということは確認してきた。
ディーラーの休日は水曜日だ。
女性に私はあらためて、入り口に鎖がかかっていて入れなかったことを話した。
女性はただ「すみません」というだけだった。
「なんで10時なのに入り口から入れないの? あそこを開けるのはだれなの?」
「営業なんですけど」
女性がいなくなってからも私は、鎖が横たわっていた恐怖を思い出していた。
30分たって気持ちが収まらないので、受付の女性にいった。
「今ここで、一番上の人を呼んで下さい」
しばらくして若い係長が来た。
私は、ここに入ろうとしたが鎖で閉鎖されていたこと、
後続車がいたら事故になっていたことを話した。
彼は、ただ「申し訳ありません」を繰り返すだけだった。
マスクをしているので顔の表情は分からない。
「女性から何か話はなかったの?」
「ありました」
「それであなたはそれを聞き流したの? 客に謝罪する気はなかったの?」
「・・・・・」
「おれの恐怖心、分かる?」
「・・・」
「後続車がいたら絶対ぶつけられていたよ」
「申し訳ありません」
「朝、入り口の鎖を開ける担当は決まっているの?」
「決めてません」
「入り口を開けるマニュアルはあるの?」
「ありません」
「おれは『スズキ安心メンテナンスパック』の点検に来て事故起こしたかもしれないんだよ」
「・・・」
「なにが『スズキ安心~』だよ」
このディーラーはだめだ。
6月の車検のときには、車の所有者が私に変更になってなかった。
(2022年06月22日九想話「車検の話 その後」)
これまでのことで、このスズキのディーラーは会社としてまずいと思う。
それにしても冬至の朝、後続車がなくて事故に遭わなくてよかった。