山の神と二人で10月2,3日と小布施に行ってきた。婆さんの怪我で延期していたが、病院生活も落ち着いてきたので実行。
昼は小布施で蕎麦を食べ、小布施ミュージアムへ。日本画の中島千波展。あちこち山花さんのお薦めにより鑑賞。中島は以前NHK番組でも取り上げられていて、彼のデッサンの確かさにはただただ感服していた。展示会は「デッサンは大切です」と名打っている。別棟で祭りの山車も5台展示されているので見学。絵の参考にと中島の書いた「花を描く」という日本画基礎講座の本を購入、1050円。花を描いたことはないし、日本画で画材の違いはあるけれど、彼の考え方を学びたく購入。
小布施は観光地、平日でも人が多い。郊外の岩松院を訪れ北斎の天井絵を鑑賞して、骨董屋などを覗いたりしてから、宿泊は渋温泉。ペダルさんお勧めの宿はたまたま休業ということで、古い建物に泊まりたく選んだ「元本陣つばた屋」へ。1泊2食付1万円(税別)とお安い。料理は家庭料理だが量は十分。酒は持ち込みを宿推奨のため、今回は途中の中野で買った「佐久の花 秋の純米吟醸」(吟醸のひやおろしだな、多分)を持参。
この宿、昔は大きかったようで、幕末に佐久間象山(松代藩)、明治は漱石、牧水などが宿泊したとある。今は6部屋のみの営業で、家族だけで営んでいる。内湯には湯屋造りの風呂(写真)があり、中は半畳ほどの壺湯のような小さな湯舟に入る。一人で浸かっていると、少し贅沢な気分になれる。渋温泉は外湯が9つあり(今回は2つのみ利用)、道も狭く、路地も多く、情緒がある良い温泉地でお勧めである。(そういう点で野沢に感じがにている)
翌日は朝食前に渋峠までドライブ。あいにく、群馬県側は雲(ガス)で前もみえず、白根、草津方面の眺望がかなわなかった。しかし、長野県側は晴れており、黄(紅)葉見物ができた。峠の温度計は7時前で4度。
午前中は再度小布施観光。北斎館で「北斎展」を鑑賞。昨秋、国立西洋美術館で「北斎とジャポニズム展」を観ていたのであまり期待していなかったが、富嶽36景、富嶽100景の企画展示、多くの肉筆画を見て堪能した。また、北斎の描いた山車絵も山車2台とともに常設展示されており大いに満足。約25年ぶりの小布施だったが、当時、北斎館は時間の都合で行かなかったことも思い出し、今回観ることができ良かった。
ただ、思わぬハプニング。昼食の蕎麦を食べ、次は須坂へ寄ろうと車に乗るが、バッテリーが上がっていて、保険のロードサービスを利用することになった。駐車場でキーを差し込んだまま車を離れていたためだが、バッテリーも3年目であり、替え時だったか。これで、須坂へ行く気もなくなり、万一のためにDIY店でバッテリーを買って積んで、高速道で無事帰宅(途中のPAではエンジン付けっぱなし)。(今朝、交換)