先日の京都で買ってきた蒔絵材料「銀丸粉2号」と「粉筒」を使いたくて、昼過ぎまで悪戦苦闘。
まず、弁柄と透き漆である朱合漆を混ぜて、弁柄漆を作る。それを吉野紙で濾して塗る準備。今日は骨董の向付と普段使っている自分のパン皿に銀を蒔絵する(漆継ぎの行程は1、2年前に終わっている)。
やったことがない場合に備えて自分の皿を用意していたが、気持ちが先行して骨董からやりだしたのが失敗。形状も複雑だし、一気にやろうとして難儀する。粉筒からなかなか銀粉が出てこない。毛帚や自作の小さな匙で銀粉をすくって塗った漆に振りかけたり、指導書無視のやり方。あたふたとやるので、手や器に漆をつけてしまうし(食用油で拭きとらないとかぶれる)、さんざん。
直線的に割れている簡単なパン皿(写真)のほうは落ち着いてやれたが、骨董の方はやりなおしかな?銀粉は4gで2500円程度。金粉は1gで9300円近くするので、大きな器の割れで0.5gも使うかな。でも、金を使うとしたら購入価格1万円以上の器かしらん。そんな器は茶器以外無いし、勿体ないし、金は買わなかった。錫粉(20g600円程度)も買ったので、これは雑器用。でも電子レンジで使えなくなるので普段使いの器は漆継ぎだけだな。写真の茶碗は自分のだが、漆継ぎでなおした自分の茶碗は他にも4個あるので、もう茶碗は買う必要がない(笑)。 なお、漆が乾いてから、後数度堅めの漆塗りをしてから磨く必要があり、できるまで10日は必要。
午後2時過ぎから椿~八島川コース、50km。