今日もお絵かき。小磯良平71歳時の「裁縫をする女」の絵部分(写真)。
小磯は自分が若い頃から「上手い絵を描くなぁ」と思っていた画家。デッサンが素敵で、絵は洒脱だ。
好きな画家の絵だけに、こうして下手なりに模写に苦労していること自体が楽しい。この間、絵のサークルで、長年描いている人がこの絵を見て「(画家を)知らない」などと言ってたのがむしろ信じられない。
昭和63年に85歳で亡くなっているが、文化勲章も貰っている大家だ。
こうして参考写真と並べると、随分間違いがある。描いている時は気が付かないが、こうして、突き放して客観的に見るとどこがおかしいか良くわかる。
今回は光のとらえ方、表現を学ぶつもりで模写しているので、多少形は違っていても良いと思うが、形を押さえるのは基礎の基礎。それもできないのが現状・・・。
この絵の現物を観たことは無い。印刷物を見ていては気が付かなかったが、描こうとすると色々気が付く事がある。例えば、背後のドアは少し斜めになっている。これはモデルの姿勢が左へ傾いているのに沿わせてやや左へ傾いている。また、本来あるドアの框などは省略されている。バックの色彩処理には邪魔だからと思う・・・などなど。