色を塗り始めたダ・ビンチの「聖アンナと聖母子」の部分模写。大きな絵が無いので、なかなか作用が進まない。細部まで描こうとすると、それなりの大きなファイルが必要だが、ネット上に見つからない(本作品はルーブル美術館で10年前に修復され綺麗になっている)。できれば、実物大の絵が欲しい(実物は縦165㎝はある)。全体でなく、中核部分だけの模写(F10号)なので細かい所が分からないと、と思っている。
この絵は、宗教画としては幼子のキリストが中心だろうが、絵としては、観てわかるとおり、マリアの母のアンナと聖母マリアがメインの絵となっている。(アンナの膝の上にマリアが乗って、キリストに手を伸ばしている)
聖母マリアの表情は、家庭風俗画としては、子羊と戯れるキリストをたしなめているように見えるが、宗教的には、羊は犠牲の象徴(神への供物?)であり、「犠牲」となるキリストの運命の予兆を感じている表情のように見える。
(口元の)口角が1mm違えば表情も異なり、それによりマリアの思いも異なる。描きながら、ダ・ビンチがどういう気持ちで描いていたか、想像して描くしかないのだが・・・。
この絵は、データーも不足だし、納得いくまで描くのに、長くかかりそうだ・・・。まぁ、ダ・ビンチも死ぬまで手許に置いて、結局未完成となった絵だからなぁ、と。下は、今日作業した絵の画像