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ネタと芸<R-1雑感>

2010-02-24 22:36:02 | Entertainment
あべこうじ大号泣!R-1優勝「やだぁ~」(サンケイスポーツ) - goo ニュース

昨日のR-1ぐらんぷり、ネット上の反応などみてると、かなり不評だったようです。
確かに自分もイマイチだなぁと思いながら視てました。
雨上がりの司会も含めて進行がグダグダしていたという印象も語られてるけど、最近は生放送でのバラエティというのも殆ど無い(「いいとも」くらいか)ので、演者もスタッフも不慣れ、という面もあるのかも。

そんな中でのあべこうじの優勝。
この番組で毎年視てるけど、いやー上手くなりましたね、彼。
以前は売りであるウザさをあえて強調しすぎな感があったけど、審査員の誰かも言ってたように、いい具合に力が抜けている感じでした。

ところで、今回のR-1を視てて何となく思ったのは、ピン芸というのは、「ネタ」タイプと「芸」タイプに大きく分けられるのかな、ということ。
バカリズムや山田よしなんかは、典型的な「ネタ」タイプですね。
発想、アイデアの面白さで勝負し、「演じる」ことには比較的重きが置かれていない。
どっちかっていうと放送作家タイプで、自分自身が演じずに他者にやらせても成立するようなパフォーマンス。
一方で、あべこうじのように、他の人では簡単には真似できないその人ならではのパフォーマンスで魅せるのが「芸」タイプ。
他のファイナル進出者、エハラマサヒロやなだぎ武も「芸」タイプ(なだぎのファイナルのドラえもんは「芸」というより「ネタ」系だったけど…)かなと思われ、そういう意味では今回はバカリズムなど「ネタ」タイプの不振もあって、「芸」タイプが優勢だったのかな、と。
「芸」タイプの中でも、エハラやなだぎ、今回は出てないけど友近や柳原なんかは天性のものを感じるけど、あべこうじの場合は努力で身に付けた感が滲み出ている。
その辺が観ている側に伝わったところが勝因だったのではないかと。

で、さらに思ったのは、「ネタ」タイプが成立するのってピン芸ならではなんじゃないかな、ということ。
1人だから「演じる」部分を完全にコントロールできる。
一方、これが漫才だと2人で演じるのでコンビネーションが必要になる分コントロールに不確実性が発生し、いくらネタだけが良くっても、間の取り方だとかアドリブだとか「芸」の部分がうまくないと面白くならない。
そんなところに違いがあるのかなー、なんて。

素人の雑感でした。
コメント
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