今年の正月から、初めての電子書籍、初めての本格的な原書挑戦で"Steve Jobs"のKindle Editionを読み始めたことは以前書きましたが、ちょうど半年かかってようやく読了しました。
長い時間かけて読んだこともあって、スティーヴ・ジョブズという強烈な個性を持った特異な人物の生涯に付き合ったような、感慨に襲われます。
ジョブズの人生は、平均的な現代人よりも少し短かったけど、その濃密さは比類ない。
彼が残した多くの業績やイノベーションよりもむしろ、その濃密な生き様にこそ、心打たれるのです。
デザインと美意識へのこだわり、食生活へのこだわり(これが命を縮める原因にもなっている気はしますが…)、「作品」ともいうべき製品を隅から隅までコントロールしようとする妥協なき執念。
偏執的という形容詞が相応しいほどの、その「統制」志向は、常に周囲の仲間たちを罵倒し、軋轢を巻き起こすことを全く厭わない。
入院している病院で、付けられるマスクのデザインが気に入らず、異なる形のマスクを準備させたというエピソードなんて、呆れてしまう一方で、そこまで徹底した統制へのこだわりには感服します。
その一方で、時折垣間見せる人間的な側面。
"biological father"と知らぬまま彼の経営するレストランに通っていたエピソードや、死の直前に30年来のライバルであるビル・ゲイツと二人だけで過ごした時間のエピソードなどはとても感動的。
自分は勿論ジョブズのようにはなれないし、正直なりたいとも思わない。
いっしょに仕事するのもちょっと勘弁。
でも、その絶対的なユニークな人間性は、強烈に刺激的。
人間の「生き様」について、考えさせられる一冊でした。
長い時間かけて読んだこともあって、スティーヴ・ジョブズという強烈な個性を持った特異な人物の生涯に付き合ったような、感慨に襲われます。
ジョブズの人生は、平均的な現代人よりも少し短かったけど、その濃密さは比類ない。
彼が残した多くの業績やイノベーションよりもむしろ、その濃密な生き様にこそ、心打たれるのです。
デザインと美意識へのこだわり、食生活へのこだわり(これが命を縮める原因にもなっている気はしますが…)、「作品」ともいうべき製品を隅から隅までコントロールしようとする妥協なき執念。
偏執的という形容詞が相応しいほどの、その「統制」志向は、常に周囲の仲間たちを罵倒し、軋轢を巻き起こすことを全く厭わない。
入院している病院で、付けられるマスクのデザインが気に入らず、異なる形のマスクを準備させたというエピソードなんて、呆れてしまう一方で、そこまで徹底した統制へのこだわりには感服します。
その一方で、時折垣間見せる人間的な側面。
"biological father"と知らぬまま彼の経営するレストランに通っていたエピソードや、死の直前に30年来のライバルであるビル・ゲイツと二人だけで過ごした時間のエピソードなどはとても感動的。
自分は勿論ジョブズのようにはなれないし、正直なりたいとも思わない。
いっしょに仕事するのもちょっと勘弁。
でも、その絶対的なユニークな人間性は、強烈に刺激的。
人間の「生き様」について、考えさせられる一冊でした。
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