昔からどちらも素晴らしく優劣をつけがたい慣用句に「いずれアヤメかカキツバタ」があります。
今日は、その美しいアヤメの花が私の畑に咲いているのでご紹介します。
アヤメはアヤメ科アヤメ属の多年草で、畑や山野の草地に生え、特に湿地を好むことはないようです。
葉は直立し、草丈は50~80cm程度になります。5月頃に花径8㎝ほどの紫色の花をつけます。
前面に垂れ下がった花弁(外花被片)には網目模様があるのが特徴で、この花の和名の基になっているようです。
・一日花です。前日咲いた花は翌日には萎れます。

ところで、この「アヤメ」によく似た花に「カキツバタ(杜若)」と「ハナショウブ(花菖蒲)」がありますが、読者の皆さんはこの3種の区別がつきますか?
各々の特徴を簡単にご紹介します。
「アヤメ」の特徴
・花色は紫色ですが、稀に白色もあるようです。
・花には、網目模様が、外側の花弁に黄色い模様がある。
・葉は長さ30~50cmで、幅は5~10ミリの剣状をしており、中脈は目立たない。
・適地は、山野に生え、水とは関係のない畑や乾いたところにも育ちます。
・花期は5月上旬~中旬
・和名の文目(あやめ)は、外花被の基部に綾になった目があることが名前の由来となっているそうです。
・畑のアヤメです。花弁の網目模様が特徴です。

「カキツバタ」の特徴
・花色は紫色、白色、紋などがあるようです。
・花には、網目模様はなく、外花被片に白い斑紋があります。
・適地は、水中や湿ったところに群生します。
・花期は5月中旬~下旬
・名前の由来は、「書き付け花」が転訛したものと言われています。
カキツバタは愛知県の県花となっているようです。
これは、三河国八橋(現在の知立市八橋)が伊勢物語で在原業平(ありわらのなりひら:平安初期の歌人)がカキツバタの歌を歌った場所とされていることに由来しているそうです。
その歌とは、
「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ」 (在原業平)
(訳):唐衣を繰り返し着てよれよれになってしまった「褄(つま):長着の裾の左右両端の部分」、そんな風に長年連れ添って親しく思う「妻」があるので、その衣を
永らく張っては着てまた張っては着るように、はるばる遠くへきてしまったこの旅をしみじみと思うことだ。
・カキツバタです。花弁の中心部にある白い斑紋が特徴です。(写真提供は青木氏HPより)

今日は、その美しいアヤメの花が私の畑に咲いているのでご紹介します。
アヤメはアヤメ科アヤメ属の多年草で、畑や山野の草地に生え、特に湿地を好むことはないようです。
葉は直立し、草丈は50~80cm程度になります。5月頃に花径8㎝ほどの紫色の花をつけます。
前面に垂れ下がった花弁(外花被片)には網目模様があるのが特徴で、この花の和名の基になっているようです。
・一日花です。前日咲いた花は翌日には萎れます。

ところで、この「アヤメ」によく似た花に「カキツバタ(杜若)」と「ハナショウブ(花菖蒲)」がありますが、読者の皆さんはこの3種の区別がつきますか?
各々の特徴を簡単にご紹介します。
「アヤメ」の特徴
・花色は紫色ですが、稀に白色もあるようです。
・花には、網目模様が、外側の花弁に黄色い模様がある。
・葉は長さ30~50cmで、幅は5~10ミリの剣状をしており、中脈は目立たない。
・適地は、山野に生え、水とは関係のない畑や乾いたところにも育ちます。
・花期は5月上旬~中旬
・和名の文目(あやめ)は、外花被の基部に綾になった目があることが名前の由来となっているそうです。
・畑のアヤメです。花弁の網目模様が特徴です。

「カキツバタ」の特徴
・花色は紫色、白色、紋などがあるようです。
・花には、網目模様はなく、外花被片に白い斑紋があります。
・適地は、水中や湿ったところに群生します。
・花期は5月中旬~下旬
・名前の由来は、「書き付け花」が転訛したものと言われています。
カキツバタは愛知県の県花となっているようです。
これは、三河国八橋(現在の知立市八橋)が伊勢物語で在原業平(ありわらのなりひら:平安初期の歌人)がカキツバタの歌を歌った場所とされていることに由来しているそうです。
その歌とは、
「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ」 (在原業平)
(訳):唐衣を繰り返し着てよれよれになってしまった「褄(つま):長着の裾の左右両端の部分」、そんな風に長年連れ添って親しく思う「妻」があるので、その衣を
永らく張っては着てまた張っては着るように、はるばる遠くへきてしまったこの旅をしみじみと思うことだ。
・カキツバタです。花弁の中心部にある白い斑紋が特徴です。(写真提供は青木氏HPより)

花菖蒲の特徴
・花色は紫色、紅紫、紋などがあるようです。
・花には、網目模様がなく、外花被片に黄色い斑紋があります。また、花は大きいものでは直径20cmくらいのものもあるようです。
・適地は、水辺など湿ったところに群生します。
・花期は6月上旬~中旬
・花菖蒲です。花弁の中心部の黄色い斑紋が特徴です。(写真提供は青木氏HPより)
(参考)
なお、「いずれアヤメかカキツバタ」の慣用句は、一般的にどれも素晴らしく優劣がつけ難いという意味で使われますが、見分けがつきがたいと言う意味にも用いられるようです。