先日(5月26日)、NHKの天気予報の番組で、和歌山県の串本だったでしょうか、秋に咲くススキの穂が咲いるとの視聴者のビデオを紹介していました。
お天気キャスターの解説では、30度近い夏日があったかと思うと、平年を下回るような低温に見舞われるなどの異常気象の関係で、ススキが「秋が来た」と勘違いしたのではないかとのことでした。
この勘違いしたと思われる現象が私の菜園仲間の畑にもにも見られますのでご紹介します。
私の菜園仲間のT氏の畑では、秋に咲く「コスモス」と夏に咲く「ヒマワリ」が5月24日に開花していました。
私は勿論、T氏もこんなに早く咲いた「コスモス」も「ヒマワリ」も見たことがないとのことでした。
・これが私の畑の隣にある、菜園仲間のT氏の畑に咲いたコスモスの花です。
調べてみると、コスモスの開花時期は6月~11月頃と書かれていますので、この時期に咲くこともあり得るのですね。
しかし、比較的暖かい大阪南部の熊取地方でも、5月の下旬から6月に咲いたコスモスは今までに聞いたことも見たことがありません。
江戸中期の俳人・滝 瓢水(たき ひょうすい)の句に、
「手に取るな やはり野におけ 蓮華草」があります。
この俳句が元となったと言われる諺に、「やはり野に置け蓮華草(やはりのにおけれんげそう)」があります。
この意味は、野の花は野原で咲いているからこそ美しいのであって、家の中で飾ったのでは似合わないから、美しいとも感じられないと言うもので、そのものに合った環境に置くのが良いという例えです。
今日ご紹介しているコスモスもヒマワリもこの句のように、コスモスは爽やかな秋に、ヒマワリは夏の暑い季節に咲いてこそ美しく感じるものですね。
この時期では特に美しいとの感動はないことを実感しました。
・周りの草が青々としている中に、同色のコスモスの青い葉が吸収されて、美しさが半減されているような感じがします。
「コスモスの属性」
科 名 キク科コスモス属
分 類 半耐寒性一年草
原 産 地 メキシコ
別 名 秋桜(アキザクラ)、オオハルシャギク
開花時期 6月~11月
草 丈 1m~2m
花 色 赤、白、ピンク、黄色
花 言 葉 乙女の真心、美麗、調和、愛情
・コスモスの奥には矢張り早くも咲いたヒマワリの花があります。左手には6月に収穫予定の玉ネギの畝があります。
もう一つ、季節を勘違いしたと思われる植物「ヒマワリ」をご紹介します。
T氏の畑では、コスモスの横に植えている夏の花・ヒマワリも咲いています。
このヒマワリの草丈は、1m前後と短いですが、蕾がたくさんついており、既にこの日時点では2~3輪が咲いていました。
ヒマワリもコスモス同様、夏の暑い季節に咲いてこそヒマワリの美しさが感じられますが、気温が20度前後の涼しい時期に咲いても何の感動も覚えません。
「やはり野に置け蓮華草」ですね。
・菜園仲間のT氏の畑に咲いたヒマワリの花です。
・夏に咲くヒマワリと同じですが、汗も出ない時期の春のヒマワリは、きれいに咲いても不思議と感動を覚えません。
「ヒマワリの属性」
科 名 キク科ヒマワリ属
分 類 非耐寒性一年草
原 産 地 北米
別 名 日輪草(にちりんそう)、日車(ひぐるま)、日向葵(ひゅうがあおい)
開花時期 6月~10月
草 丈 30㎝~300㎝
花 色 黄色、赤褐色、黄褐色他
花 言 葉 憧れ、熱愛、あなたを見つめる、輝き