らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

消費者トラブル(その14)振り込め詐欺(融資保証金詐欺)

2010-05-27 | 消費者問題
一昨日から「振り込め詐欺」について調べていますが、3回目の今日は類型(3)の「融資保証金詐欺」をご紹介します。

「融資保証金詐欺」とは、架空の金融会社名などで, 「通常融資を断られた方はこちらへ。携帯電話番号○○」 などの内容で、ダイレクトメールや電話で誘い,
これに応じて融資を依頼すると、「融資前に保証金が必要なので○○ 万円振り込んでください。振込みを確認次第○○○万円の融資をします。」 などと言って騙し,指定した銀行口座に振り込ませて現金を騙し取る手口です。これは悪徳商法ではなく犯罪です。
勧誘には消費者金融大手のチラシを使い,電話番号だけを変えて融資を持ちかけるなど,手口は悪質巧妙化しています。
また、一度振り込んだ後,何度も振込要求をされる場合があり,被害に遭った方の多くは,振り込んでしまった現金を取り戻そうとして振り込みを重ね、更に被害を大きくしているようです。

1.最近の手口
① ダイレクトメールに「誰でも融資」、「簡単審査」、「担保不要」などと記載して融資を誘い、融資を申し込んだ被害者に対して「保証金が必要性です。」、「信用
  実績が必要です。」等と口実をつけ、料金の振り込みを要求し騙し取る手口です。
② 会社にFAXなどを送信して「300万円まで融資可能」、「中小企業支援団体です。」等記載して、会社運転資金の融資を誘い、融資を申し込んだ会社経営者
  に対して「組合登録料が必要です」、「保証金が必要です」などと口実をつけ料金の振り込みを要求し、騙し取る手口です。 
③ 多重債務者には、「あなたは借入金多数として登録があるので、融資は不可能です。でも、保証金を納めてデータを抹消すれば、融資を受けることができます。」「これは国の制度の一つですよ。」等と勧誘し、保証金を振り込ませて騙し取ります。

2.対応策
① 一番簡単な対応策は、すぐに振り込まないことです。
  こちらが振り込まない限り、融資保証金詐欺をはたらく業者には何のトクもありません。
   ・話がうますぎないかを冷静に考える
   ・会話の際に、おかしなところがないかをチェックする
   ・いかなる名目であっても、融資より先に金銭を振り込まない
    (正規の業者であれば、先に金銭を要求することは考えられない)
   ・一人で悩まず、振り込む前にまず相談をすること。(家族、最寄の警察署、生活消費センターなど)
   ・借金返済のための借金はしない
② 一人で決めない
  融資保証金詐欺の被害にあった人の8割以上が、その決断を一人でしているというデータがあります。その主な理由は次のようなものが多いようです。
   ・お金がないことで人に迷惑を掛けたくない。
   ・人に言うのが恥ずかしい。
   ・家族に言い出せない。
   ・相談できる人がいない。
  融資保証金詐欺をはたらく業者は、この心理を巧みに悪用しています。

3.注意
① 実在する金融機関や貸金業者、あるいはその関係会社を装って融資を持ちかける、偽ダイレクトメールや折込広告、雑誌広告などがあるので注意してください。
② これらのニセ広告には、実在する業者の商号、ロゴマーク、登録番号等を盗用し、極めて精巧に作られたものもあります。
  中には「悪質な手口にご注意下さい。「当○○者の名前をかたる悪質な業者にご注意下さい」などといった文言を記載してあるものもあるそうです。
③ 融資を申し込むと「当社では、○○(大手の貸金業者)と提携しており、そちらでカードを作って50万円借りてください。
  その後、50万円とカードを当社に送ってください。確認できた段階で、融資を開始し、50万円は融資額に上乗せしてお振り込みいたします。
  今まで一度もトラブル等発生しておりません」などと言ってだまし、現金を送付させます。
  犯人の中には「○○駅前にある××でお金を借りて下さい。」などと言って借りる場所を指定するものもいるそうです。


4.「貸します詐欺」の注意喚起
「貸します詐欺」とは、多重債務者や資金繰りに悩む中小企業の経営者をターゲットに、保証金などの名目で金銭を振り込ませて騙し取るという犯罪行為です。
具体的には、金融機関などを装い偽のダイレクトメールなどを送ります。
そこには、「特別優遇金利で融資可能です。まずは、融資額の1割程度の金額を保証金として振り込んでください。」というようなことが書かれています。
もちろん融資を受けるのに保証金が必要なはずはなく、この保証金を騙し取られてしまうのですが、このダイレクトメールが実に巧妙に作られていて、信じてしまうケースが多いようです。
このような被害が東京都で発生しており、被害防止のための注意喚起が行われているようです。

5.被害に遭わないためには
① 安易に融資話に乗らないこと
  大手の消費者金融や正規の金融業者は,ダイレクトメールや携帯電話で融資業務をすることはありません。ダイレクトメールや携帯電話での勧誘話に乗らない
  ようにしましょう。
  また,要らないものは「いらない」ときっぱり断りましょう。
② 個人情報を教えないこと
  ダイレクトメールや電話での勧誘を受けても,返事を出したり,応答したりして,氏名などの個人情報を教えないようにしましょう。
  個人情報を悪用されてしまいます。
③ 正規の貸金業者では「保証金」や「借入金データ抹消手続き料」など、いかなる 名目であっても、融資を前提に現金の振り込みを要求することはありません。
④ 会員登録をしていない会社から届いたダイレクトメールやFAXは、それだけで注意が必要です。
⑤ 実在する貸金業者等を装っている場合がありますので、融資を申し込む場合は、 電話帳や電話番号案内等で電話番号を調べて確認して下さい。
⑥ 消費生活センター、警察などに届けること。
  もし,脅迫を受けたり,支払う必要がないのに支払ってしまったら,消費生活センターや警察へ届けましょう。