鈴懸の木をご存知でしょうか?
名前は知っていても、どのような木かよく分かりませんか?
では、プラタナスは如何でしょうか?
実は、鈴懸もプラタナスも同じ木なのです。
プラタナスの木の事を鈴懸の木と言います。
鈴懸の木はスズカケノキ科の落葉高木で、普通は属の学名のプラタナスで呼ばれることが多いようです。
原産地はアジア西部、日本には明治の末に渡来しました。
木を見れば見覚えがあると思いますが、葉は切れ込みがあって大きく、4月ごろ、黄緑色の雌花と雄花をつけ、秋には丸い実が鈴をかけたようにつきます。
昔は学校にも植えられていましたが、一般的に街路樹に多く用いられており、樹皮が大きくはげて白と淡緑色のまだらになっている木です。
・これが鈴懸の木です。
その鈴懸を歌った曲に、灰田勝彦の「鈴懸の径(すずかけのみち)」があります。
この曲は第二次世界大戦中の1942年(昭和17年)9月にビクターレコードから発売された歌謡曲ですが、戦時中にも関わらず、戦時色が感じられない数少ない曲としてヒットしました。
灰田勝彦の母校である立教大学のキャンパス内には、モデルになった鈴懸の径があって記念の歌碑があるそうです。
・立教大学の鈴懸の径の歌碑です。
今日は戦後の懐かしいヒット曲、灰田勝彦の「鈴懸の径」をお聴きいただきたいと思います。
〽 友と語らん 鈴懸の径
通いなれたる 学び舎の街
やさしの小鈴 葉かげに鳴れば
夢はかえるよ 鈴懸の径
やさしの小鈴 葉かげに鳴れば
夢はかえるよ 鈴懸の径