らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

セルフメディケーション税制

2016-12-22 | 情報

来月から始まるセルフメディケーション税制をご存じでしょうか?
これは、ドラッグストアなどで購入するOTC医薬品(市販薬)が年間で1万2000円を超える分について所得控除される税制です。

これまでは1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、超えた額が所得から控除されて税金が還付・減額される医療費控除という制度がありましたが、比較的健康でお医者さんに診てもらう機会が少ないため、この制度を利用できるほど医療費を支払っていないという方も少なくありません。
そこで、そのような方でも、ちょっとした身体の不調などでOTC医薬品をよく利用される方であれば、一定の条件を満たせば税金が還付・減額されるという制度が2017年1月から始まるのです。
一定の条件とは、特定の成分を含むOTC医薬品を1年間に1万2000円以上購入し、更にその年に会社の健康診断や自治体のメタボ検診などを受けていることです。

この制度は、自分自身の健康管理を心がけると共に、軽い症状であればOTC医薬品を利用することによって、自分で自分の健康を管理すること(セルフケア)であり、それを国として推進しようとするものです。
武田薬品のタケダ健康サイトに詳しく説明していますので、同社の「セルフメディケーション税制」にリンクしておきます。
関心のある方はご参照ください。

「所得控除額の上限」
この新しい制度は、「OTC医薬品」、いわゆる、処方せんなしで購入できる市販薬の購入額が、年間で1万2000円を超えた分が、8万8000円を上限に、その年の所得から控除されるというものです。
例えば、所得税の税率が10%の人が、対象の医薬品を年間3万円購入した場合は1,800円減税される計算です。
(30,000円-12,000円)×10%=1,800円

「対象品目」
全ての市販薬が対象になるのではありません。
対象薬品は、風邪薬や胃薬など82の主要成分が含まれている1500品目以上のOTC医薬品です。
対象品目は厚生労働省のウェブサイト「セルフメディケーション税制」で確認できます。

また、対象薬品には下記のマークがあり、更に購入時の領収書に「当該商品がセルフメディケーション税制対象商品である旨」表示されるので、それでも確認できます。
不明の場合は薬局の薬剤師にお尋ねください。

・このマークがお薬の箱に表示されています。

「制度の背景」
この新しい制度ができた背景には、年々増え続け、2015年度に41兆円を超えた医療費を抑える狙いがあります。
つまり、比較的軽い病気なら、病院を使わず市販薬での治療を促し、医療費の削減につなげようというものなのです。

「控除適用条件」
ただし、控除を受けるためには、会社の定期健康診断やインフルエンザの予防接種を受けるなど、自分で健康管理を行う必要があります。
自分自身の健康管理を心がけると共に、軽い症状であればOTC医薬品を利用することによって、自分で自分の健康を管理すること(セルフケア)を国として推進しようというのが、この制度の狙いです

「注意点」
この税制の注意点というのは、医療費控除と一緒に使えないってことです。
従って、利用するときには、どちらの方が税金が多く戻ってくるのか比べてから確定申告をするように、とのことです。

「OTC医薬品とは」
法律的には「一般用医薬品」と表現されており、通称「大衆薬」あるいは「市販薬」と呼ばれてきましたが、2007年より「OTC医薬品」に呼称を変更し、統一されました。
薬には、医師が処方する医療用医薬品と、薬局・薬店・ドラッグストアなどで市販されるOTC医薬品があります。所謂、「市販薬」「大衆薬」「家庭薬」とも呼ばれるものです。