らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

百舌勘定

2016-12-12 | 雑学

忘年会シーズンとなりましたね。
会社では所属部課の皆さんと、或いは先輩や同僚、後輩などと飲む機会がふえることでしょう。
その時の費用は会費制でしょうか?それとも先輩のおごりとか割り勘でしょうか?
会費制や割り勘が多いと思いますが、中には、常に他人に出させて自分は出さないようにする人もいるかもしれません。
このような人とは付き合いにくいですよね。

ところで、皆さまは「百舌勘定(もずかんじょう)」と言う言葉があるのをご存知でしょうか?
百舌勘定とは、前述したような人の事を言う言葉なのです。
即ち、何人かで飲食をして代金を支払う時、他人にばかりださせて自分は出さないようにすることなのです。

百舌勘定の百舌は野鳥のモズのことです。
百舌はスズメ目モズ科の鳥で、捉えたカエルやトカゲを生け垣などの小枝に突き刺す習性があって、ときに「鳥仲間の串刺し処刑人」とも呼ばれています。
そして、他の鳥の鳴き声をよく真似るところから、モズには言葉巧みに調子よく立ち回る印象が生れたようです。

そのモズが百舌勘定に例えられる由来は、次のような昔話からだそうです。
『鳩・鴫(しぎ)・百舌が15文の買い食いをして勘定をするとき、百舌は、鳩に8文、鴫に7文出させて、自分は1文も出さなかった』という昔話があるそうです。
そこから勘定のとき、自分は金を出さないで他人にばかり出させようとすることを百舌勘定と言うようになったということです。

飲み会などでいつもお金を出している方は、忘年会の話題に「百舌勘定」をされてみては如何でしょうか?
割り勘になるかもしれませんよ。