らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

鰤起こし

2016-12-13 | 季節

先日の天気情報で、北陸から新潟県にかけての日本海沿岸に雷と突風に関する注意情報が出され、各地で強風や雷鳴がありました。
同日は大阪・泉州地方でも夕方に雷が鳴り、雨も降りましたが、気象状況に比較的恵まれている当地方では、雷と言えば夏に発生するイメージであり、冬の雷は珍しい現象でした。

気象に関する用語に「鰤(ぶり)起こし」があります。
広辞苑には12月~1月ころのブリの漁期に鳴る雷と説明しています。

「鰤(ぶり)」 と言えば、冬の日本海の味覚を代表する食材の一つと言われており、富山湾で獲れる寒ブリは有名です。
「鰤起こし」の由来は、11月半ばから12月にかけて、富山湾の冬の味覚であるブリの水揚げが始まりますが、ちょうどこの頃から富山湾ではきまって風が猛烈に吹き荒れ、雷鳴が轟くそうで、このような天候のことを「鰤おこし」と呼んでいるそうです。
しかし、地元の人の中には、「ブリが雷の音に驚いて富山湾に逃げ込んできて定置網にかかる」と、まことしやか言う人もいるようであり、多くの北陸の人達にとって「鰤起こし」は冬の到来を告げる風物詩なのだそうです。
この頃のブリは脂がのった一番美味しい時期であることから、この言葉は、魚の美味しい富山の冬の訪れをうまく表現している言葉だとも言いわれているそうです。

そこで、食通を自称されている皆さん、富山に行って、寒ブリに舌鼓を打ってみては如何でしょうか?