美人局
2016-12-03 | 雑学
「美人局」
この漢字を何と読むでしょうか?
「びじんきょく」それとも春日局(かすがのつぼね)と同じように「びじんのつぼね」でしょうか?
正解は「つつもたせ」です。
今日はこの言葉の由来について調べました。
美人局(つつもたせ)とは、夫婦で打ち合わせた上で妻が他の男と会い、妻とその男が色恋的な関係を持った(或いは持ちそうになった)ことを言いがかりに、夫が男から金銭をゆすることです。
男女の共謀であれば夫婦以外でもこの言葉は使われます。
ではなぜ、美人局と書いて「つつもたせ」と読むのでしょうか?
その理由は次のように言われています。
広辞苑には「美人局」について、中国の元の頃、娼妓を妾と偽って少年などをあざむいた犯罪を行ったことに始まり、夫ある女が夫と慣れ合いで他の男と姦通し、姦夫から金銭などをゆすり取ること。と説明しているように、この言葉は中国の犯罪名にあるようです。
即ち、中国・元の時代に何も知らない少年を娼婦が誘い込み、後から出てきた男が娼婦を妻と偽って、少年から金品を巻き上げていました。
この犯罪を中国では美人局と言うようです。
一方日本では、丁半博打でサイコロに細工をすることを意味する賭博用語に『筒持たせ』があります。
これはサイコロ博打で使う筒に細工をしていることから、偽物を掴まされるの意味でも使われ、これが中国の美人局に通じることから「つつもたせ」と読むようになったということです。
英語にも美人局とピッタリする同義語があります。
ご存知のhoney trap(ハニートラップ)です。
ハニーは「蜜」、トラップは「罠(わな)」の意味で、正に「美人局」と同じです。
日本も中国もそして英語圏でも、世界中どこにでも女による同じような罠があるようです。
男性の皆さん十分気をつけてくださいね。