試験問題の紹介
「日本が起こした太平洋戦争の結果、アジア諸国が独立を早く達成することができた」という説が存在する。この説の是非に関して自分の考えを述べよ。なおフィリピン、ビルマ(ミャンマー)、インドネシア、ベトナム、中国、インドなどの中から具体的な国の歴史的事例を知り得る範囲で紹介しながら論述するのが望ましい。
保守的な歴史観を持っていた学生も、左派的な歴史観を持っていた学生も、中国人留学生も、授業を通して議論をし、自分で調べたりする中で、状況は複雑で一概には言えないという点では、認識が接近する傾向が見られた。
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前回の記事で紹介した子宮頸がんワクチンの認可をめぐって厚生労働省の審議会の委員が、子宮頸がんワクチンを製造する製薬会社から寄付金をもらっていたという事例に象徴されるように、原発事故にも関わらず(いや事故の後のドサクサに紛れて?)、ますます官僚と学者と産業界のあいだの利益相反の構造は強固になっている。この問題を放置してはならず、国民的な議論が必要である。
以下は、私が大学の講義で「利益相反(コ . . . 本文を読む
試験期間中なう。
本日、私が担当している外書購読(ゼミの一種)を受講している学生に出した試験問題です。もしよろしければ挑戦してみませんか? コメント欄にご解答ください。
Ⅳ 次の文章は、在日米国大使館の公表した文章の一部である。これを読んで以下の問に答えよ。
UNITED STATES-JAPAN ECONOMIC HARMONIZATION INITITAIVE (1)
JAPAN . . . 本文を読む
長らく更新をサボってしまい申し訳ございませんでした。ここ数年、大学教員をやっております。就職氷河期に匹敵する今年の就職活動の厳しさといったら言語に絶する状況。4年生の教え子の中でも未だに就職が決まらない学生が多く、こっちまで胃の痛くなる日々を送っております。就職が決まらなくては仕方ないから「今年は卒業を見送って(つまり留年して)、来年もう一回挑戦しようか」といっても「もう学費が出せません・・・」 . . . 本文を読む
しばらく管理者が不在にしており(中国の内モンゴルの沙漠で調査していたので、インターネットへのアクセス不可でした)。その間、コメント欄とトラックバック欄を閉鎖させていただいておりました。本日から再開します。
これまで管理者不在の折も、常時コメントもトラックバックも自由に開放していたのですが、この間、まことに残念なことに、このブログのコメント欄に、他人の個人情報を書き連ねて、汚らしく個人攻撃をさ . . . 本文を読む
今月の中ごろ、私の勤務先の大学の授業で、「もし皆さんが日本の首相で、2兆円の景気対策費を自由に使うことができたら、いったい何に使うべきだと思いますか?」という小レポート課題を出してみました。
私が担当する「環境政策」という授業の中で出した課題です。「環境政策の授業ですけど、別に環境関連で支出しなくてもいいですよ。あくまで皆さんが首相だったら『これが一番重要だと思う』ということに使ってくださいね . . . 本文を読む
ある学生いわく、「チキショー。なんだってサブプライム問題なんて、アメリカがかってにバカなことやったせいで、関係ない俺らが被害を受けなきゃなんないんだよ!!」。
うん、その通り。でも愚痴っても始まらない。サブプライムショックは、日本にとっては脱米のチャンスなんだから。危機をチャンスに変えよう。米国への輸出依存でわが世の春を謳歌してきた大企業は打撃を受けるだろうが、これから内需指向、環境志向の新しい産業が伸びるのさ。前向きに頑張ろう。その上で、ロストジェネレーション世代の苦しむ人々への共感も忘れないでね。 . . . 本文を読む
近況報告です(何故最近あまりブログの更新ができないかの言い分け)。大学で教え始めて3ヶ月半。ようやく前期の授業が終了しました。今まで非常勤講師しかやったことがなかったので、いきなり週6コマの授業をもつのは結構キツかった・・・。気づいてみたら天下分け目の参院選。最近、時事問題について何も書けずに申し訳ございませんでした。公示日を過ぎたので選挙については何も書けませんね。皆さん、とにかく投票に行きま . . . 本文を読む