巨大な防潮堤への依存体質は、少なからず逃げ遅れを発生させる原因になった事が証言からは浮かび上がってくる。巨大なインフラで災害を防ごうとするとき、そのインフラの力を過信してしまうと、想定を上回る災害が来たときに逆に被害を拡大させてしまう。
今回の津波を受けて、さらに巨大な防潮堤を構築しようとするのは誤りであろう。もちろん、ある程度の防波堤、防潮堤は必要であるが、過信を引き起こさない程度のほどほどの設備であるべきだろう。復興にあたっては、このことを肝に銘じるべきだと思う。
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